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ビートたけしさんが目を付けた相続税対策の孫養子とは?

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ビートたけしさんが目を付けた相続税対策の孫養子がネットで話題なっています。

孫を養子にするとどんなメリットとデメリットあるか調べてみました。

ビートたけしさん相続税対策の孫養子とは?

孫に遺産相続させるメリットとは?

孫に遺産相続させるメリットとは?

子供がいない夫婦などが、養子縁組をすることがあります。

この養子は、相続税的には、子供として法定相続人として扱われます。

養子はすべて無条件で法定相続人になれるわけではなく、子供のいない夫婦で2人まで、子供のいる夫婦は1人までという制限が定められています。

孫を養子にすれば、法定相続人が1人増えるということになるのです。

2015年9月12朝日新聞の記事よると、孫に相続税を集中されるメリットは配偶者や子供を経由して孫が遺産を相続すると経由する度に相続税を複数回払わなければならい。

その点、孫を養子にすれば相続税も1回の支払いで済むのが一番のメリットと説明しています

都内の30代の男性は3年前、他界した祖父の遺産5億円を1人ですべて相続した。通常ならば孫は法定相続人になれないが、祖父の強い意向で「養子」になった。

祖父の法定相続人は配偶者の祖母と、実子の娘2人だったが、全員の同意のもとであえて孫に遺産を集中させた。家を継げる男性が孫以外にいなかったこともあるが、相続税を減らす狙いもあった。

祖母や娘を経由して孫に遺産が相続されると、相続税も複数回納めなくてはならないが、祖父から養子への相続なら1回の納税で済む。

引用元:2015年9月12日の朝日新聞

孫を養子で節税になる理由

相続税というのは、「法定相続人」の数が大きな役割を果たします。

相続税の基礎控除は「3000万円+(法定相続人の数×600万円)」という算式で求められます。

仮に法定相続人が2人だった場合は、

「3,000万円+(2人×600万円)」となり、合計で4,200万円となり、
4,200万円までの相続財産には相続税はかからないことになります。

つまり、法定相続人が多ければ多いほど、相続税がかからないで済みます。

孫を養子は相続税対策になる

普通は、相続というのは、親子の間で行われます。

親が死ねば子供に、その子供が死ねば、その子供の子供に相続されます。

そうすると、孫に相続されるときとというのは、一度子供が相続し、その子供が死んだときに相続されることになります。

つまり、孫というのは2回目に相続を受けることになるのです。

2回目の相続ということは、「相続税」が二度発生することになります。

子供が親から相続する時に、1回相続税を払い、次に孫が相続する時にも相続税が発生するので、孫を養子にしておけば、相続税1回分を払わなくていいわけです。

相続税改正の2つのポイント

2015年に改正された相続税には、2つの大きな改正ポイントがあります。

  1. 基礎控除が5千万円から3千万円へ引き下げれた。
  2. 最高税率が50%から55%に引き上げられた。

この影響で、相続税の申告者は約7万人から約11万人に増えたと言われています。

以前の基礎控除額は、
5000万円+(法定相続人の数×1000万円)」が
3000万円+(法定相続人の数×600万円)」となりました。

例えば「両親と子供が2人いる家庭」で父親が亡くなった場合、

法定相続人は母親と子供2人の合計3人となり、これまでの基礎控除額「8000万円」「4800万円」になりました。

さらに、相続税は累進課税になっているので、もらった遺産が多いほど税率が高くなり、6億円を超えると最高税率55%が適用されます。

相続額が大きければ税率UP‼

相続税は、遺産の額が多ければ多いほど税率が上がる「累進課税」になっています。

よって相続額増えれば増えるほど税率が高くなります。

相続税税率
出典:国税庁

遺族が相続した遺産全体にかかってくるものではなく、遺産をもらった遺族ひとりひとりに対して、そのもらった遺産の額に応じてかかってくるものです。

だから、なるべく多くの法定相続人に遺産を分散して、ひとりひとりのもらう額を減らしておけば、相続税を低く抑えることができるます

法定相続人とは、基本的に「配偶者」と「子供」となっています。

つまりは、夫婦と親子ですね。

だから、妻と子供を残して死んだ場合は、妻と子供が法定相続人となります。

子供がいない場合は、両親も法定相続人になります。

また、子供も両親もいない場合は、兄弟姉妹も法定相続人になります。

よって、基本的には、孫は法定相続人にはなれないのです。

養子による相続税対策のデメリット

養子による相続税対策のデメリット

養子による相続税対策のデメリットとなるのが、通常の相続の2割加算という制度があることです。

相続の2割加算とは、親子関係以外の法定相続人の場合(兄弟姉妹などが法定相続人になった場合)、相続税は2割加算するという制度があります。

この制度は、養子にも適用されるので、養子の場合は、実子よりも相続税を2割余計に払わなければならないのです。

とは言え、2割払ったとしても、相続税の支払いを1回だけで回避できるので、資産家にとっては節税になるケースもあるようです。

孫養子のリスクは?

孫養子のリスクにはどんなことがあるのか確認したいと思います。

親族間の同意がないまま孫養子に遺産相続が集中した場合は、別の遺族の遺産の取り分が減るので問題になることもあるようです。

問題にな主な事項として、

  • 99%の相続が『争続』になる
  • 過去の負の記憶を持ち出だす
  • 配偶者から横やりが入る
  • 感情のもつれが解消しない

このような起こりうる問題に対処するためには、事前に時間をかけて対策練る必要があるようです。

相続用

遺産分割協議に参加が必須条件

孫を養子にすると相続人になるので当然ですが、遺産分割協議に参加することになります。

万が一、孫が未成年の場合は、家庭裁判所に特別代理人の申請をする必要があり手続きと費用がかかります。

この場合、親が相続人になっている場合は、親は特別代理人にはなれません。

親が特別代理人になれない理由は、孫も親も相続を受ける側になり利益相反しまうからです。

また、遺産分割でもめないように遺言書を作っておく場合もありますが、この場合も遺留分の問題が出てきます。

遺留分とは、相続人に法律上保障された一定の割合の相続財産のこといいます。

そのため、遺言書が、孫の遺留分を満たしていない場合は、孫から養子を拒否されるかも知れません。

法律改正により相続税対策にならない

節税を目的に養子に入れる場合、税理士や弁護士によって事前にシミュレーションを行いますが、この計算は、現在の法律を前提に計算しています。

万が一、将来的に法律が変わった時は、節税にならない可能性があることを考慮する必要があります。

税制改正は財務省のHPを見るとよく分かるのですが、毎年のように税制は改正されています。

今は、節税になると判断しても、法律改正によって、相続税の支払い時には節税にならない場合もあります。

参考:財務省 税制改正の概要

国の財政が苦しくなれば、相続の2割加算が3割加算になる可能性も否定出来ません。

ビートたけしさんの孫養子

ビートたけしさんには、子供が3人いるといわれています。

以前は歌手・女優として活躍した北野井子(きたの しょうこ)さんの娘さんを養子として迎えたようです。

北野井子さんは、一時期アメリカに留学しており、帰国後の2004年に結婚し2005年に女の子を出産しました。

その後、親権を井子さんが持つ形で離婚しているようです。

たけしさんが養女にした理由とは

たけしさんが娘の井子さんの娘を養女にした理由として、

  • 当時23歳と若かった井子さんの心理的負担を軽くする
  • 孫を養子にすることで節税対策を図る

ちなみに、たけしさんの財産は100億円とも言われています。

引用元: 『女性セブン』2019年6月27日号より

これくらいの額になると、養子を一人増やしたところで、さして節税につながらないのでは...。

たけしさんが相続対策でお孫さんを養子にしたとは考えずらいようですね。

財産分与で100億円で相続税は?

2019年6月たけしさんは40年連れ添った奥様と協議離婚が成立したと報道がありました。

このとき、妻の意向を全面的に受け入れ、自宅以外は全て財産分与した、とコメントされました。

たけしさんも「スッキリしちゃった」と清々しいコメントをしていました。

この「財産分与」ですが、財産をもらった妻は、なんの税金も払わずに済むのでしょうか? 

もし100億円ももらったら、それなりに税金を払うことになるのでしょうか?

離婚によって相手方から財産をもらった場合、一般的には税金(贈与税)がかかることはありません。

離婚に際して財産をもらうという行為は、贈与を受けたのではなく、夫婦であった期間の財産の清算や、離婚後の生活保障のためだからです。

したがって、通常はもらった側が贈与税を払うことはありません。

では、今回のように夫婦であった期間に築いた財産のほとんど、それも100億円という巨額の財産をもらった場合はどうなのでしょうか? 

離婚しても贈与税がかかる例外

実は、離婚しても贈与税がかかる例外が2つあるようです。

贈与税がかかる例外として、

  1. もらった財産の額が婚姻期間中の貢献その他の諸事情を考慮しても、多過ぎる
  2. 相続税や贈与税を免れるために離婚をしたと見られる

具体的に見てみましょう。

まず一つ目です。

社会通念上「多すぎる」と贈与税

たけしさんがもし「いいよ。オイラ、あげるよ」と言っても、社会通念上「多すぎる」と判断されれば、その多すぎる部分に贈与税がかかってくることになります。

例えば、妥当な金額が半分の50億円だとすると、多過ぎる部分は50億円です。

贈与税の最高税率は55%ですから、約27億円が税金がかかります

もし、たけしさんと奥さんが「それもばかばかしいよね」と考えたならば、贈与税を払わないで済む程度の妥当な金額を払っていたかも知れません。

税逃れの偽装離婚

二つ目の「相続税や贈与税を免れるために離婚をしたと見られる場合」です。

たけしさんに限って言えばこの税逃れの偽装離婚は当てはまらないと思います。

ただ、この離婚で、自宅以外の財産全てを分与してすってんてんになった、ということであれば、全く税金をかけずに財産の大半を他の人へ移すことに成功したということになります。

現金だけでなく、不動産などのモノを分与した場合には、たけしさんのほうに譲渡所得税がかかる場合がありますが、今回たけしさんは、離婚による財産分与ですってんてんになったとコメントしていますので、冒頭の相続税対策の孫養子なんて全く必要ないと考えてしまいますよね。

まとめ

「ビートたけしさんが目を付けた相続税対策の孫養子とは?」はいかがでしたでしょうか。

おじいさんやおばあさんが少しでも多く財産を子供たちに譲りたいと考えるのは自然だと思います。

相続財産を受ける側の分母を増やして相続税を下げるというのは、相続税対策の一つとなり得るようですが、事前に専門家に相談してシュミレーションや起こりうる問題を想定して対処法を考えた方がいいようです。

たけしさんの年収は1億を超えるそうなので、たとえ今「すっからかん」になったとしても、何年かすれば何十億をを超える資産を作ることが出来るとすれば...。

やはり、今後も相続対策が必要ということになりますね。

どちらにしても相続税の節税だけを考えて孫を養子にすると、思わぬトラブルを生むことになるようなので信頼出来る相続税専門の税理士に相談するのも一つの方法です。

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