【ロンドン共同】英王室は2日、ヘンリー王子と婚約者の米女優メーガン・マークルさんが5月19日に結婚式を行いました。
「メーガン・マークルって誰?」と思っている人も多いはず。そこで今回は、“世界で最も結婚したい独身男性”ヘンリー王子を射止めたメーガンの知っておきたい6つのポイントをまとめてみました。
目次
英国王室初の“バイレイシャル”
1981年8月4日生まれの36歳で、ヘンリー王子の3歳年上。本名はレイチェル・メーガン・マークル。アイルランド/オランダ系の父親(白人)と、アフリカ系の母親(黒人)のもと米ロサンゼルスで生まれ育ちました。
ノースウェスタン大学スクール・オブ・コミュニケーション在学中から芸能活動をスタートしました。映画プロデューサーのトレバー・エンゲルソンと2013年4月まで2年間の結婚生活を送っていました。
実は、人種の異なる両親をもつ「バイレイシャル」が英国王室の一員になるのも、女優が嫁ぐのも初めてです。
セレブな女優も、海を渡れば一庶民
モデル出身のメーガン、11年放送開始の米リーガルドラマ「SUITS スーツ」で、主人公の恋の相手役となるパラリーガルのレイチェル役で広く知られるようになりました。
映画では「最後の恋に勝つルール」や「モンスター上司」などに出演しました。ブレイク前はカリグラファー(西洋版書道)としても活動し、14~17年4月にはライフスタイルブログ「The Tig」を運営しています。
慈善活動に熱心で、国連機関「UN Women」や人道支援組織「ワールド・ビジョン・カナダ」のキャンペーンに参加していました。
一般人からすれば「セレブ」なメーガンですが、イギリス貴族からすれば「平民」です。
裕福な一般家庭に生まれたキャサリン妃ですら「労働階級」と言われたくらいです。
出会いはブラインドデート
ヘンリー王子と出会ったのは16年の夏です。なんとブラインドデートだったそうです!
英タブロイド紙The Sunによれば、2人を結びつけたキューピッドは、高級会員制クラブ「ソーホー・ハウス」のディレクター、マーカス・アンダーソンMarcus Andersonという人物みたいです。
じつは、ヘンリー王子は『SUITS』のファンで、特にメーガンが演じたレイチェルが「理想の女性像」だと友人たちに話していたといいます。
ヘンリー王子は共通の友人にメーガンを紹介してくれと頼み、その友人がカジュアルなパーティをセッティングしたそうです。
そこでふたりは初めて出会ったようです。
ヘンリー王子が「ひと目ぼれ」と告白していますが、16年11月には「ガールフレンド」と王室が認め、今年9月にはヴァニティ・フェア誌でメーガンが堂々の熱愛宣言しました。
それからはアッという間に婚約に至りました。
世間では共通の友人の紹介で知り合って恋愛結婚なんて当たり前ですが、伝統と格式を誇る英国王室では異例中の異例のようです。
モデル時代の写真
October cover star Meghan Markle may be just the perfect woman for Britain’s iconoclastic royal family https://t.co/5EYLUBhCLG pic.twitter.com/xhBcc39uil
— VANITY FAIR (@VanityFair) September 5, 2017
プロポーズにはフライングで即答
婚約発表直後に英BBCで放送されたインタビューで、2人はプロポーズについて明かしています。それは、11月初旬の夜、ヘンリー王子の住まいであるケンジントン宮殿のノッティンガム・コテージで、チキンを焼いていた時。「素晴らしいサプライズでした。
素敵で自然で、とてもロマンティックで」と振り返るメーガンさん。王子がひざまずいた瞬間「もうイエスって言っていい?」と、プロポーズの言葉を最後まで待たずに即答しちゃったそうです。
ファッションアイコンとして注目度急上昇中
ヘンリー王子との熱愛が報じられるようになってから、ファッションアイコンとして注目度が急上昇したメーガンさんです。
きれいめな大人カジュアルが定番スタイルですが、婚約発表は白いウールのラップコートでエレガントにキメていました。
離婚歴
映像プロデューサーのトレヴァー・エンゲルソンと7年の交際期間を経て2011年9月に結婚しています。しかし、メーガンは結婚直後から『SUITS』の撮影のためにカナダのトロントに滞在していました。ロサンゼルスに住む夫のトレヴァーさんとはすれ違い生活となり、2年半後の2013年8月には離婚しました。
元旦那
メーガンの元夫のトレヴァーさんが「元妻が王子と結婚してロイヤルファミリーとなってしまう」という設定のコメディドラマを新たに企画しているとの報道もあります。
「離婚ぐらいよくあることじゃないか」と思うかもしれないですが、19世紀終わりから20世紀後半にかけて、イングランド国教会は離婚歴のある人との結婚を認めていませんでした。
現在ではその戒律はなくなり、表面上はイギリス王族が離婚歴のある人と結婚することになんら問題はなかったようです。
バイレイシャル(両親の人種がそれぞれ異なる)
彼女の父親はアイルランド系オランダ人、母親はアフリカ系アメリカ人で、メーガンは2つの人種をルーツに持ちます。
このルーツはメーガンのエキゾチックな魅力の源泉となっていますが、イギリスでは人口の87.1%を白人が占め、黒人はわずか3%。イギリス王室の血筋もそれを反映しており、王室にこのような血脈が入ることを嫌う保守的な考えの人々が少なからず存在します。
「私の評価は、家族や親しい人たちがしてくれている。それ以外の人たちの評価はノイズだと思って聞き流すようにしています」
ロイヤルウェディング
ウィンザー城のセント・ジョージ・チャペルで結婚式を執り行うなれました。
このチャペル、ヘンリー王子が洗礼を受けた場所でもあり、父チャールズ皇太子とカミラ妃が結婚したときに祝福の礼拝が捧げられた礼拝堂でもあります。
結婚したら「プリンセス・メーガン」になるわけではなく、「サセックス公爵夫人」となる見込みです。ヘンリー王子が希望すれば、メーガンは「プリンセス・ヘンリー・オブ・ウェールズ」と呼ばれることになるそうです。
お祝いムード満開のアメリカに対し、イギリスでは「英国王室の在り方」をめぐり辛口な議論も繰り広げられているみたいです。なにはともあれ、国境も人種も越えた21世紀のロイヤルカップルの幸せに世界が注目です。
・メーガン・マークルさん動画
Meghan Markle likes my nails! Dream come true 💗 pic.twitter.com/VqwLXBa7bA
— Ashleigh (@AshleighMeikle) February 13, 2018
・バッシング乗り越え……婚約発表のハリー英王子とマークルさん、BBC単独取材
・英国王室のSNSまとめ
英国王室が正式に二人の結婚について発表したウェブサイト
・ヘンリー王子のFBより
ハリー王子とメガン・マークルの5月18日結婚式についての詳細が発表されました。
Today further details have been announced about The Wedding of Prince Harry and Ms. Meghan Markle on 19 May. Follow @KensingtonRoyal for more. pic.twitter.com/jSUQJAfWya
— The Royal Family (@RoyalFamily) March 2, 2018
英国王室のバッキンガム宮殿内の写真とビデオで、エリザベス女王と英国王室の活動と活動について紹介しています。
・ヘンリー王子のインスタグラム
英国王室のユーチュブチャンネルで一番視聴回数が多い、キャサリン王妃がウェストミンスター寺院に入り、父親マイケル・ミドルトンさんにエスコートされているビデオ。(再生回数約4百9万回)
動画
ICYMI, watch the highlights from Prince Harry and Meghan Markle's first TV interview since announcing their engagement pic.twitter.com/JEZnHRCzoo
— Sky News (@SkyNews) November 28, 2017
まとめ
メーガンさんがアメリカのTVドラマ「SUIT」でレイチェル役で出演していました。そのドラマの中でレイチェルの父は黒人の辣腕弁護士で母は白人という設定で出演していました。
もちろん、ヘンリー王子とお付き合いする前です。いみじくもヘンリー王子は、そんなドラマの中のレイチェルが理想の女性だったとは面白いですね。
今後、お二人はイギリスとアメリカのメディアに登場する機会も増えると思いますが、国境を越え、人種を超えたロイヤルカップルに新しいイギリス王室の風を感じます。
ちなみに、アマゾンプライムで「SUIT」の第6シリーズが放映されています。