今まで、まる字で可愛く手帳に文字を書いていたのに、就職活動で、“履歴書は手書きで”などとあると、本当に困ってしまいます。そんな時に困るクセ字を治す方法や、綺麗に文字を書くいくつかのコツをご紹介しましょう。
くせ字の治し方
苦手を克服
また、会社の社内メモならばなんとかなりますが、上司から“営業の挨拶状やお礼状を直筆で出すように”と言われることもあります。
店舗セールスや通販の発送の際に、お礼のメッセージを書くこともあるでしょう。
お祝いや弔問の名前書き、暑中見舞いのお礼状や祝儀袋の毛筆など、手書きでなければならないことも多くなってきます。
線と丸を書く練習で癖を直す
まず、長年身についてしまった自分のクセを治すために、綺麗な線と滑らかな丸を書く練習をします。
直線のギザギザの山を、縦に、横に、まっすぐに書いてゆく練習です。
次に、円を描きながら曲線をゼンマイのように書いてゆきます。
和歌の短冊に文字をしたためるような気持ちで、くるくると上から下まで書き、英語の筆記体の練習のように左から右に曲線を描く練習をします。
これは、縦横まっすぐに文字を書くための効果的な練習になります。
この時に、手を緩めたり、締めたりする練習も同時に行います。
これは、筆圧をコントロールする練習で、文字の基本の「とめ」「はね」「はらい」を、筆圧を変えながら綺麗に書けるようになります。
注意すべきは、直線を引くときに、手首の外側が紙に触れるようにします。
また、曲線を描くときは、小指を中心にくるくると動かします。
どちらも、手首を安定さすことで、真っ直ぐに文字を書くことができるようになります。
縦書きでも横書きでも、文字の中心をまっすぐに揃えると、文字が見違えるほど綺麗に見えるようになります。
まずは、垂直に、水平に、真っ直ぐに手を動かす練習をしてみてください。綺麗な文字の基本は、縦横まっすぐです。
接合部分に隙間をあけない
「日」「月」を例にとると、線を引く時に接合部分に隙間がないように注意します。
クセ字に多く見られる隙間のある字は、どうしても不安定に見え、雑な印象を与えます。
ゆっくりと丁寧に、隙間をあけずに書いた字と、そうでない字を並べて、印象の違いを実感してください。
部首が重ならないように書く
「株」という漢字を例にとると、木偏が右の部分に重ならないように注意します。
丁寧に綺麗に書いた木編を、最大限に美しく見せるためには、右とのバランスが必要です。
漢字をうまく書くには、右側の部分を書くスペースを意識し、偏(へん)のサイズを調整しながら書き始めることです。
また、右側を書くときは、左の偏に重ならないように丁寧に書きましょう。
「とめ」「はね」「はらい」を丁寧に
「とめ」「はね」「はらい」を意識して書くと、文字はとても美しくなります。
また、書く時にリズムが出てくるため、筆運びが滑らかになり、自然と文字の中心が揃ってきます。
ゆっくりと、丁寧に、リズミカルに、を心がけて、「とめ」「はね」「はらい」を書いてください。
文字の練習の動画はたくさんアップされています。ぜひともチェックしてみてくださいね。
今さら聞けない!クセ字・悪筆を改善する3つのポイント
まとめ
自分の字に自信のない人、クセ字が直らなくて困っている人も、基本の線書き練習でかなりのクセをとることができ、書くことに自信がついてきます。
また、接合部分に隙間をあけないよう、部首が重ならないように気をつけ、「とめ」「はね」「はらい」を丁寧に書き、そして、文字の縦横斜めのラインの間隔を揃えるよう意識すると、クセのない美しい字を書くことができます。
自分の名前や住所などで、よく使う文字を中心に練習してみてください。