今日17時から始まるドラフト会議で根尾選手の複数球団からの1位指名の可能性が大きくなってきました。どうしてそんなに“根尾人気”がスゴイのかちょっと調べてみました。
目次
根尾人気の理由
現時点でのプレーヤーとしての能力なら、同じ高校の藤原恭大選手(大阪桐蔭)や小園海斗選手(報徳学園)と大差はないか...
もしくは根尾君の方が体力的に少し見劣りする感じがします。
しかし、目に見えるもの以外に根尾人気の秘密が実はあります。
それは...
同じ高校生と比較にならない程に高い自己管理能力です。
いくら才能があってもプロ野球の世界で自己管理が出来ずに問題を起こしたり、選手生命を短くした選手の話をよく聞きます。
最近でも、新しく巨人の監督に就任した原監督が4番打者で成長著し岡本選手に対して禁煙をするように指導したと報道されていました。
運動選手でありながら喫煙をするのがいいのかどうかはさておき...
根尾君の意識の高さ、思考力、忍耐力、継続力、向上心など、自分が意識的にコントロール出来るものに関してたゆまぬ努力を怠ったことがないでしょうか。
スカウトとの面談で
根尾君と福井国体終了後、希望する球団の担当スカウトや編成担当者が面談を行いました。
持ち時間わずか10分という中で根尾君の只者ではない雰囲気を感じとったのではないでしょうか。
簡単なことのようですが、毎日の決め事を淡々と実行することはとても忍耐と強い意思が必要になります。
禁煙、禁酒、ジョギング、ダイエットなど、自分の最初の思いを貫徹させるだけの強い意思があればいとも簡単に出来てしまうでしょう。
根尾選手はどうでしょうか?
根尾選手は雨が降ろうが、ケガをしようが、どういう環境に身を置いてもブレることはないようです。
その性格は先天的なものなのでしょうか?
やるべきことをやる
大阪桐蔭の西谷監督は、
野球で成功するかしないかはわかりませんが、根尾自身がブレることはない。
でも、そこまで思わせることがすごいことで、高校生としての意識の高さ、野球や日常生活への取り組み、すべてにおいてずば抜けているそうです。
根尾の意思力
- プロ選手に交じって上位に入る
- 技術的にはまだまだ足りません
- 取り組み方
- 考え方
- 高校生レベルではない
大阪桐蔭からプロへ
大阪桐蔭からプロ野球の選手になったのは、
- “二刀流”というなら中田翔(日本ハム)
- “左剛腕”というなら辻内崇伸(元巨人)
- “右剛腕”というなら藤浪晋太郎(阪神)
- ”スケール”なら中村剛也(西武)
- ”技術”なら森友哉、浅村栄斗(西武)
森は高校レベルを超えていた
『森(友哉)と比べてどうですか』と西谷監督はよく聞かれるそうです。
正直、そこは比べたらあかんでしょうという気持ちになります。
森は高校生のレベルをはるかに超えていましたから。もちろん、根尾もいい選手ですし、この夏の甲子園でのバッティングをあらためてビデオで見ると、やっぱりすごいなと思いましたけど、みんなが思う根尾にまでは達していない……そういう表現が的確かもしれないですね。
憧れのイチローの姿
ストイックなまでに取り組む姿勢には、根尾選手が憧れるイチローの姿も思い起こせます。
そして、根尾選手の意識の高さは己だけでなく周囲にも波及します。
チーム内の根尾効果大
練習が終わり、寮でご飯を食べたあと何をしているのかといえば、ずっとストレッチをしています。
その姿を毎日見ていたら、周りの選手たちも『自分もやらなきゃ』とやり始めます。
ドラフト候補生の藤原選手はストレッチじゃなく、ひとりで黙々と素振りをします。
西谷監督は選手たちに『寮で練習しろ』と言ったことがないそうですが、率先垂範の根尾選手の空気が勝手に雰囲気を作り出しいるようです。
言葉でグイグイと引っ張るタイプではないが、行動で見て、しかもそこに説得力があるから周りの選手も巻き込まれていく。
あくまでチームのことを第一に考て、常にそういう行動が出来るのが根尾選手です。
福留孝介がNO.1
同じく右投げ左打ちのスラッガーでポジションも同じショートの福留選手と比べるられることがあるそうです。
福留選手の体に巻きつくようなスイングから火の出るような当たりまでのレベルには達していないようですが、福留選手にないものを持ちています。
そうでなければ、今の時代のなかでこれだけの評価を得ることはないでしょう。
まとめ
チームを成長させる、チームを変えるために最もシンプルな方法は、いい手本を入れることです。
- レギュラーショートの後釜がほしい
- 打てる内野手がほしい
- 将来の幹部候補生がほしい
球団が根尾選手を獲りたい理由は、実は3番目のこれからの10年、15年と柱となる人材を獲得したいという強い希望があるように思います。
ご両親はお医者さんで3人兄弟の末っ子で長男が医学部在学で姉が看護婦という医療系ファミリーで育った根尾選手は人のために何をすることが一番いいのか?が自然に身についているのではないでしょうか。
野球であればチームの中で自分が何をすれば一番役に立てるのか?
そのためには自分は何をしなければならないのか?
簡単なことのようですが、自分の欲求や周りの環境に振り回されることなく自然体で実行出来る18歳に誰もが将来性を感じにはいられないのではないでしょうか。