カーメルサファイア ダイヤモンドよりも高価?その価値と将来性は?ネットで話題になっていますので、調べてみました。
目次
カーメルサファイア ダイヤモンドよりも高価?その価値と将来性は?
地球上に存在する5500種類以上の鉱石
地球上に存在する5500種類以上の鉱石があります。
毎年約100種類の新たな鉱石が発見さていますが、新しく見つかった鉱石の大半は見た目がゴージャスではないので宝石には向きません。
また、あまりのも稀少すぎて経済的流通しずらく値打ちがつかない鉱石も多くあります。
カーメルタザイト(carmeltazite)
そんな中、国際鉱物学連合(International Mineralogical Association、IMA)が新たに認定したカーメルタザイト(carmeltazite)と呼ばれる鉱石が注目を集めています。
国際鉱物学連合とは:新しく発見された鉱物の命名、既存の鉱物名の改正、および新しく発見された鉱物の鑑定などを行っている。
カーメルタザイトという名前は、この石がイスラエルのカルメル山(Mount Carmel)で発見されたことに由来しています。
カルメル山のロケーションマップ
また、この石はチタニウムやアルミニウム、ジルコニウムなどを含んでいます。
カーメルタザイトはイスラエル北部のハイファの火山岩の、コランダム(非常に固いアルミニウムの結晶)の中から見つかりました。
結晶構造は?
結晶構造の中に微量のスカンジウムやカルシウム、マグネシウムを含むこの石は、ジルコニウムとアルミニウム、チタニウムが複雑に絡まって生まれた鉱石です。
アエンデ隕石

興味深いことに、カーメルタザイトの化学組成は1969年2月8日にメキシコに落下したアエンデ隕石によく似ています。
アエンデ隕石とは:1969年2月8日の朝、メキシコに落下した隕石雨である。火球は広い範囲で観察され、大気中で爆発して数千の破片となった隕石はメキシコのチワワ州のアエンデ村の近くの10×50kmの範囲に隕石雨となって落下した。落下した隕石の総重量は5トンと見積もられ、そのうち約3トンが回収された。
出典:Wiki
この鉱石が生まれたのは今から6500万年前のことと推定されています。
ちょうど、この6500万年前にメキシコのユカタン半島に巨大隕石が衝突し、恐竜たちを絶滅に追い込んだとされています。
この隕石の衝突は高さ1マイル(約1.6キロメートル)にも及ぶ巨大津波を引き起こしました。
カーメルタザイトの形成は?
カーメルタザイトやその母体であるコランダムは、地表から約30キロメートルの深部にあるマントル層で形成されたものです。
地下の高熱と非常に高い圧力を受けて、岩が液状化し、新たな種類の鉱石が生まれました。
その後、カーメルタザイトを含むコランダムは、火山活動の影響を受けて地表近くまで押し上げられて来ました。
カーメルタザイトは、火山岩のなかに埋まった状態で発見されています。
大きなブルーサファイアに似たメタリックな輝きを放つ、ほとんど黒に近いグリーンの石として見つかったと言われています。
これまで見つかったなかで最大のカーメルタザイトは、33.3カラットのものです。
採掘会社のシェファーヤミン(Shefa Yamim)は、この石を「カーメル・サファイア」という名で市場に送り出そうとしています。
現状では今後どの程度のボリュームのカーメルタザイトが採掘可能であるかは定かではないですが、Shefa Yamimはカルメル山の火山岩の中から、さらにこの鉱石を採掘可能だと考えているようです。
まとめ
宝石の価値は一般的に、その鉱石の稀少性を反映するものです。
採掘会社のシェファーヤミンは昨年の春にロンドン証券取引所に登録しています。
新しい鉱石として認定されるの稀です。
さらにダイヤモンドより価値があると言われているカーメルサファイアが将来的に、ダイヤモンドよりも高値で取引される可能性もあるかも知れませんね。
この採掘会社では直接投資かも募集しています。