60代独身・世帯の金融格差が加速しているようです。60代独身の貯蓄額についてネットで話題になっているので調べてみました。
目次
60代独身・世帯の金融格差が加速している?!
金融資産の公開データとは
広報誌「くらし塾 きんゆう塾」(2019年夏号)、くらきんクイズ(広報誌「くらし塾 きんゆう塾」2019年春号から出題)https://t.co/bEVSmolvuM
— 知るぽると(金融広報中央委員会) (@shiruporuto) July 1, 2019
2018年11月9日に金融広報中央委員会の「知るぽると」が発表したデータでは、60代の単身者世帯の金融資産保有状況が確認できます。
60代独身の金融資産
平均値は1613万円
60歳代単身者の金融資産は「知るぽると」のデーターによると平均値は1613万円。
この中で金融資産非保有世帯は26.7%と言うことは...
この調査の60代読唇の調査実数は581世帯ですが驚くことに、そのうち約3割が金融資産を保有していないということになりますね。
この金融資産に現金とか預貯金が含まれるのか疑問に思ったので、WIKIで調べて見ると...
金融資産とは、企業会計においては、「現金預金、受取手形、売掛金及び貸付金等の金銭債権、株式その他の出資証券及び公社債等の有価証券並びに先物取引、先渡取引、オプション取引、スワップ取引及びこれらに類似する取引により生じる正味の債権等」
WIKI
と言うことは、
60歳以上の約30%の人は現金、預貯金以外の資産はあるかも知れませんが、いざという時に直ぐにお金が使えないということでしょうか。
60代(独身)の金融資産分布
60歳代の金融資産分布は下記のとおりです。
この分布の中で一番多いのが1000万円以上1500万円未満が8.1%ですね。
60歳代前半の平均年収が400万円台というデーターがありますので、400万円未満の金融資産の合計値が19.6%です。
これは100人中約20の人が金融資産が400万円未満ということになります。
・3000万円以上:18.8%
・2000万以上3000万円未満:7.7%
・1500万円以上2000万円未満:4.1%
・1000万円以上1500万円未満:8.1%
・700万円以上1000万円未満:4.6%
・500万円以上700万円未満:5.7%
・400万円以上500万円未満:2.4%
・300万円以上400万円未満:3.3%
・200万円以上300万円未満:3.4%
・100万円以上200万円未満:5.0%
・100万円未満:7.9%
・金融資産非保有:26.7%
※上記以外に無回答の2.2%がある
60代(世帯)の金融資産分布

60代の金融資産を保有する世帯についてはどの程度の金融資産をどのくらいの割合の世帯が保有しているのでしょうか。
60代の金融資産保有世帯の金融資産保有額の平均値は2218万円。
60代独身の金融資産分布の時と同じように、60代世帯の金融資産分布の400万円未満の合計値はなんと!26.8%です。
これは60代独身の19.6%よりも7.2ポイント高い数値です。
これは100人中約27の人が金融資産が400万円未満ということになります。
60代の金融資産保有額ごとの分布は以下のとおりです。
・3000万円以上:25.6%
・2000万以上3000万円未満:10.6%
・1500万円以上2000万円未満:5.6%
・1000万円以上1500万円未満:11.0%
・700万円以上1000万円未満:6.3%
・500万円以上700万円未満:7.7%
・400万円以上500万円未満:3.3%
・300万円以上400万円未満:4.5%
・200万円以上300万円未満:4.7%
・100万円以上200万円未満:6.8%
・100万円未満:10.8%
※上記以外に無回答の3.1%があるまとめにかえて
60歳代の世帯の平均値で2218万円にを押し上げているのは、金融資産3000万円(25.6%)の人たちということになりますね。
ネットの声
不安派
- 老後資金の不安。大なり小なりありますよね。「元気で体力があるうちに、行きたいことやしたいことをしておいた方がいいよ!」と高齢の方に言われました。実感がこもっていました。そうだなぁーと思う一方で、でも教育費は上がる、退職金だって減額されちゃう可能性がある、年金も頼りにならない老後を考えて貯金もしなくちゃいけない… 悩ましいです。
- 60歳で延長雇用を受けずに退職するとして、65歳までは年金が無いのだから、体調を崩して働けない状態も考慮すると60歳までに1000万貯めておかないと不安だね。(そういうのは保険屋の積み立てを使うのが便利だろう。)5年間切り崩して年200万あれば、なんとか細々とやってはいけるだろうからね。できれば、それ+500万くらいの蓄えはほしいところだ。
- 60才になったとき、親以上に貯蓄できる自信がない。3000万円なんて退職金くれる会社以外無理な気がする。
肯定派
- 期待する生活レベルは、個々で異なるので、他者の平均値、中央値を知っても、あまり役に立ちません。富裕層の定義は、主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、100万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯です。給与水準の高い業界で、それなりの職位で働けば、容易に貯蓄できます。でも、正直なところ、このレベルでは、多少の安心感はあっても、”富裕層”との実感は持てません。そんなもんです。若い頃の経験は、貴重なので、無理してお金を使わない生活すると、後悔しますよ。
- 不動産も含めないと本当の資産状況はわからない。資産価値のある不動産を保有していれば金融資産は少なくても余裕があると思います。
まとめ
60代の独身と世帯の違いについては、なんとなくイメージしていましたが、やはり世帯の方が圧倒的に金融資産を持っています。
60代独身の金融資産の平均が1613万円で、60代世帯が2218万円。
とは言え世帯主の中には独身も含まれるのでデーターとしては被っていまう感も否めませんが、60代独身と60代世帯では世帯の方が3000万円以上資産を持っている人が多いのは間違いないようです。
60代になると金融格差がより大きくなるような感じですね。