藤田菜七子騎手に騎乗依頼が殺到で今週末の競馬は“菜七子祭り” 化しているかも知れません。その理由と所属プロダクションとGI騎乗動画を調べて見ました。
3月1日から適用される女性騎手恒久2キロ減制度により、平場のレースは3キロ減での騎乗となるからだ。一昨年に同様のルールを導入したフランスでは、女性騎手の戦績が軒並み急上昇。JRA唯一の女性騎手が、リーディング争いに加わる日はそう遠くないだろう。
目次
藤田菜七子 依頼殺到
JRAの女性騎手として初のG1騎乗をした藤田菜七子騎手は、今週末も、もしかしたら空前の“菜七子祭り”が巻き起こるかもしれません。
菜七子祭りの理由は?
3月1日から女性騎手の新減量ルールが適用されることになりました。
新減量ルールとは?
競馬レースでは、出走馬は決められた負担重量(騎手、鞍などの総重量)を背負って出走しなければならないルールになっています。
また、レースによっても平地で走る場合や、馬の性別や年齢によって細かく負担重量が決まっています。
JRAのサイトに細かく書いてあるので参考にしても面白いかもです。
サイトによると南半球の負担重量というカテゴリーがあるのがちょっと驚きでした。
話を新減量ルールに戻します。
この制度はJRAが女性騎手を対象にした減量制度です。
従来は、免許取得期間が5年未満の若手を対象に、30勝以下の騎手に3キロ、31~50勝で2キロ、51~100勝に1キロの減量が与えられています。
ゆえに菜七子騎手は今現在1キロ減でレースで戦っていました。
3月1日から女性騎手の新減量ルールが適用されると、今週末からは3キロ減での騎乗となります。
この特典?!は通算100勝まで続き、それ以降も2キロ減は恒久的に女性騎手の場合続くようです。
ちょっと残念なのが、重賞レースなどでは適用されないようです。
3キロ減で違うのか?

競馬の世界では 斤量(負担重量)2キロで1馬身と言われています。
そうすると今回の女性騎手の新減量ルールで菜七子騎手が戦うと、1.5馬身のハンディをもらえるのと同じことになりますね。
海外の導入実績は?
フランスでは2017年から女性騎手の新減量ルールの制度を導入をしました。
そして、女性騎手が一気に躍進するきっかけとなりました。
騎乗数が倍以上に達し、勝利数に至っては約3倍にまで急上昇しました。
新ルール導入の年頭にはミカエル・ミシェルが、女性ジョッキーとして史上初の開催リーディングを獲得してます。

また、2018年3月に減量特典は1.5キロに引き下げられても、変わらず騎乗依頼は増え続け、勝ち星をさらに伸ばしています。
熾烈な争奪戦
藤田菜七子騎手に騎乗してもらおうとする熾烈な争奪戦が繰り広げられているようです。
菜七子騎手は16年ぶりJRA生え抜きであり、女性騎手として初のG1騎乗しているので、その人気はうなぎのぼりです。
騎手としての経験のない3キロ減と、経験を積んだ騎手の3キロ減は全く違うそうです。
藤田菜七子騎手のプロフィール
基本情報 | |
---|---|
国籍 | 日本 |
出身地 | 茨城県北相馬郡守谷町 (現:守谷市)[ |
生年月日 | 1997年8月9日(21歳) |
身長 | 157.4 cm[ |
体重 | 45.6 kg[ |
血液型 | A型[ |
騎手情報 | |
所属団体 | 日本中央競馬会(JRA) |
所属厩舎 | 根本康広(美浦) |
初免許年 | 2016年 |
免許区分 | 平地・障害[ |
出典:Wiki |
ホリプロに所属しているとは知りませんで知った。
http://www.horipro.co.jp/fujitananako/
藤田菜七子騎手のSNSが見つからなかったのですが騎乗した動画がありました。
GI騎乗動画
ネットの声
- 騎乗数増えればチャンスとともにリスクも増えるので落馬事故など怪我には気をつけてほしいですね
- これで勝ちまくるとまたいろいろ言われるんだろうな。特別レースは外されるんだろうけど、ハンデは反映されるのかね?反映されるならハンデ戦は人気になるかもね。G1でも他の騎手と較べても、著しく劣るようなこともなかったし期待だね。人気薄でも持ってきたりしてるし、ゴール前も馬をうまく走らせてるのか伸びること多いし男社会の競馬業界だから、厳しいところ沢山あると思うけど頑張ってほしい。昔から下働きでは女性とかいたりしたけど、これからは調教師も女性とか出てくると面白いね
- 平場全レース騎乗は普通になるでしょうね。関西の方が斤量には細かいんでローカルなら関西馬の依頼はかなり多くなるでしょう。コネ持ちならともかく、そうでない関西の新人は今年かなり厳しそう
- これは大きいですね。確かにものすごく有利になります。男女のハンデをどうすれば公平になるのか、難しい問題ですね。
- これはJRAの英断だと自分は思うがね。過去の反省もあるわけだし。過去にいた女性騎手達には、まさに不遇という言葉がピタリと当てはまる末路であった。乗鞍に恵まれず、必然、技術の向上もままならないうちに消えていった。その中には、福永達の同期、主席で競馬学校を卒業した牧原由紀子も含まれる。ほんと、もったいない。そういった反省から、一定数の乗鞍を確保しようという意図に、何の批判があろうか?藤田菜々子に限っては、根本調教師のバックアップが大きかった。何より一人しかいないという、貴重さと、ルックスが相まって、マスコミへの露出が増え、客寄せパンダ的に興行に寄与した。本人の努力はもちろん、乗鞍増は技術は磨き、まさにプラスの連鎖へとつながる。フランスギャロが取り入れたこの試み。女性騎手がリーディングを取ったっていいじゃない。不遇な時代を乗り越えるには、劇薬も必要って話だよ。
- 多く乗らないと上手くならない。いい馬に乗らないと上手くならない。いろんな競馬場色んな馬場状態を経験しないと上手くならない。いい騎手と戦わないと上手くならない。あとは大きいレースに乗ると上手くなっていく。
- 3キロ減は100勝までだし、グレードレースなどは斤量の恩恵はありません。実際フェブラリーステークスではほかの馬と同じ57㎏で出走してます。真価を問われるのは平場のレースより大舞台での結果でしょう。いつかG1を勝ってくれることを期待しています。
- 現在の女性の競馬学校生には大変心強いニュースになるだろう。今年3月デビューに女性はいないが、来年デビュー、つまり36期デビュー組には古川さん。37期組には永島さん。38期には今村さん。(無事に卒業し騎手免許取得できればなのは当然だが)さらに地方競馬や海外からも女性騎手がやって来るなんて事になれば、何か新しい競馬の世界が生まれそうだ。新しい道を作っている藤田菜七子。ひょっとしたら初の女性調教師になり、所属は女性騎手、女性厩務員や女性調教助手。そんな事までは想像し過ぎかな。
- 3キロ減は大きいが、100勝以上になっても2キロ減はもっと大きいと思う。怪我なく順調に勝ち星・経験を積んでいき、2キロ減のルールがそのままなら、5年~10年後にベスト10入りも有り得ると思う。
- いい話だがホリプロ所属の似非アイドルみたいな活動はもう今後やめた方がいいと思う。今からでも遅くないので芸能事務所はやめて一流ジョッキーとして骨を埋める覚悟を見せて欲しいですね。お膳立ては充分すぎるくらいされていると思います。恵まれているので、こういうJRAの対応、競馬ファンに誠意を見せて欲しいです。落馬事故で死亡する危険な職業です。アイドル活動と兼業するふわふわした気持ちでやらないで欲しいとは思います。
- これは良い措置だと思うな、能力はあるが体力的には男性にどうしたって敵わないのだから。もっともっとチャンスを活かして大きな舞台で活躍して欲しい。正直なところ興味本位って部分も確かにあるが先日のフェブラリーSは馬券度外視でレースを楽しめた。
- 正直まだまだ甘いんじゃないかな。個人的には特別戦や重賞でも減量特典あってもいいと思っている。特別戦や重賞でジョッキーの男女同じ斤量にしなければいけないという合理的理由は見当たらず(馬の牡牝でさえ斤量差があるのに)、体格差や体力差でどうしても埋めにくい男女差をどのようにして埋めていくかという斤量差である以上、特別戦や重賞で減量がなくなるっていうのが正直よくわからない。それを女尊男卑だというのならいえばいいとおもうが、むしろ今までなかったという方が男尊女卑だったとも言えないだろうか。
- どこの世界も女性登用に必死なのはわかるが。男女バランスを取ろうとするのはわかるが、そのバランス感覚は正しいのかなという疑問は常にあるよな。何キロがいいかなんてわからん。そもそも男女同じフィールドでやるべきものかという疑問も。いくら意識高い系のババアがほえても、男女のフィジカルの差は歴然。いろんな世界でまだまだ男女別というカテゴリー分けがなされている。むろん、今、競馬でやれば女性ジョッキーだけで興行が成り立つのかという問題はある。育成が追いつかないんだろうし。
- ただ、彼女は男世界で頑張ってるし、それに水を差さないようにはしてほしい。
- 未勝利戦などの平場に限れば騎乗依頼は大幅に増えるかもしれないけども、そこらは今でもそれなりにあるので、激変とまでは変わらないかもしれないな。とにかく与えられた騎乗機会に、今まで以上の結果を出すことが肝心。すべてはそこからがスタートだな。乞う期待!
- 騎乗数が増えても有力馬が回ってくるかは別の話でしょう。勝ち負けには足りない馬の騎乗数が増えるだけで勝利数のアップには繋がらないという結果にならないと良いですが…。結局のところは、ノーザン・社台グループ次第ですね。
- 騎手はレースごとの規定の重量以外で体重管理し、規定重量まで足りない分はレース時に重りをつけて調整します。たまに、ハンデ体重戦とかで50キロ以外の斤量になってしまい体重が重くて乗れないベテラン騎手がいて、前走好成績でも乗り替わったりしてる時もあります。
- 若手騎手を見ても斤量特典がなくなると騎乗依頼が無くなって廃業というケースが多い。女性騎手が生き残りやすくなると言う点では素直に良いと思う。あとはどのぐらい差が出るかは実際やってみないと分からないからね
- これで平場での有力馬の依頼は増えるだろうけど、準オープン以上になれば特別戦しかないから今までと同じ。
- 菜七子で勝って昇級したら用済みとばかりに乗り替わりになるケースも出てくるだろう。平場だけでなく特別や重賞でも実績を残して、上がっても続けて乗せてもらえるようになればいいね。
- これ良い面と悪い面があって、騎乗数が増えれば自分のレベルも上がるし、なにより収入増に繋がるけど、怪我のリスクがつきまといますよね。あと、例えばリーディングを取ったときに2キロ減ですから…ということを考えてしまわないか。
- 同じ土俵(減量特典なし)になるようなシステムも残しておいた方が良いのではないかなあ。年間100勝が3年続いたら次の年は特典取れるとか
- それほど負担がないと言ってるが女性の場合は体重で健康が損なわれることも多いから上手く頑張って欲しい
まとめ
菜七子騎手は2016年4月からホリプロとマネジメント契約をしているようです。
JRA所属の騎手として、活躍している福永祐一騎手と川田将雅騎手もホリプロと契約をしていたようですが、JRAとホリプロ間ではパイプが出来上がってる感があります。
菜七子祭りは当分続きそうですね!