
とちょっと気になる悩みをサックと解決します。
アメリカ人の起業家ケイト・エドワードさんが実体験に基づいて発表した「仕事で目立つ4つの秘訣」の中に、そのヒントがあります。
目次
仕事で目立つ4つの秘訣 キャリアアップを狙う方法とは?
当たり前ですが、誰もが仕事で成功したいと思っていると思います。
と言っても...まじめに働くだけでは、成功の上昇気流に乗り切れないのが現実です。
アメリカ人の起業家ケイト・エドワードさんは、自ら長年チームを管理し、主要なフォーチュン500企業と働いてきた経験から職場で目立つ秘訣を学びました。
その秘訣は、とても日本人的で私たちにとって違和感なく受け入れられる内容です。
まず、ケイト・エドワーズさんの人となりについて簡単にご紹介します。
ケイト・エドワーズ最高執行責任者

インフルエンサーマーケティング会社ハートビート(Heartbeat)の共同創業者であるケイト・エドワーズ最高執行責任者(COO)は「仕事で前向きな意味で目立つことは、成功を収め認めてもらう方法の一つ」と語っています。
インフルエンサーマーケティングとは、主にSNS上で大きな影響力をもつ「インフルエンサー」に製品やサービスをPRしてもらい、口コミを通して購買など消費者の行動に影響を与えるマーケティング手法です。
ケイトさんは自分で起業する前にアメリカの大手の広告代理店で働いていました。
その当時の主な顧客には、世界的に有名な名だたる企業、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やジョンソン・エンド・ジョンソンなどを相手に仕事をして決ました。
その当時の自らの経験を振り返ってケイトさんは、キャリアアップをしたい場合のポイントを以下のようにまとめています。
- 上司や顧客に仕事が出来ることをアピールする
- 自分が仕事に前向きに努力している姿勢を示す
- パニックになるような状況下でも適応力がある
- 人に好かれる性格であり会社にも献身的である
このリストを見る限りキャリア志向の強いサラニーマンと変わらない感じがします。
ケイトさん曰く、「キャリアアップという飛行機を飛ばすには、飛び立つ前の離陸までの時にフルパワーが必要」と言っています。
4つの秘訣とは?
全員の名前を覚える(心遣い)
...とは言え、名前を覚えるのはそう簡単ではありません。
そこで簡単に名前を覚えられる方法を一つご紹介します。
「形容詞+相手の名前」で覚える方法
覚えたい人の名前が例えば「健也さん」であれば、「健康第一、健也さん!」というふうに、相手の名前の頭文字からはじまるキャッチコピーを考えます。
さらに、そのキャッチコピーにぴったりなポーズ(力こぶをつくってマッチョアピールなど)をし、キャッチコピーをいいながらポーズを決めたイメージをします。
自分でも笑ってしまうくらいの面白いキャッチコピーやポーズが思い浮かべば、覚えたい人との距離も一気に縮まるでしょう。
<接する人全員に注意を払う>
社長や副社長はもちろん、訪問先の会社の受付係まで、自分と面識のある人をどのように扱うかがポイントとなります。
ちょっとしたことでお世話になった人の誕生日や、上司のお気に入りの食べ物や家族構成などを覚えていることがポイントとなります。
こうした仕事に直接関係のない小さな振る舞いが重要です。
多くの人は出社・退社を機械的に繰り返しがですが、普段は声をかけない人に挨拶をしたり、ちょっとした微笑みを向けるだけで相手に与える印象は格段とUPします。
挨拶の重要性に関して、 北野幸伯『ロシア政治経済ジャーナル』 のメルマガで紹介している、ある国際線パイロットのMさんからのメールがとても参考になるのでご紹介します。
北野さん
初めてメールします。2,000号達成、おめでとうございます。当メルマガを読み始めてもう10年近くになります。長い道のり、いろいろな葛藤やご苦労があったことと思います。迷える日本人を導いて頂き、ありがとうございます。本当に分かりやすくて、毎号楽しみにしています。
私、某日系航空会社で機長をしております。シベリア上空もかれこれ10年以上飛んでおりますが、いつも思うのはロシアの管制官はいつも我々日系エアラインに対しては非常にフレンドリーだということです。「ko-nichiwa!」とか「sayonara」とか日本語で挨拶してくれます。元敵国の日本に対して何故なんだろう?と当初思ってましたが、このメルマガを読んでいるうちに、何故フレンドリーなのかも理解できるようになりました。
ちなみにシベリア上空は中国系や韓国系エアラインも飛行しているのですが、彼らに対して「ニーハオ」とか「アニョンハセヨ!」とか言ってるのは聞いたことがありません。
顔を見たことのない声だけのお付き合いではありますが、そういう訳で我々日本人パイロットはロシアに対して結構好感を持っている人が多いと思います。
こういう小さな積み重ねが国のイメージアップに繋がるんだと感じ、それ以来ロシアをはじめ通過するエストニアやリトアニア、フィンランドやスウェーデンの各言語での挨拶言葉を事前に調べ、通過時、管制官にそこの言語でなるべく挨拶するようにしています。特にバルト三国のような小さな国は、日本の飛行機からお国の言葉で挨拶して貰えばきっと嬉しいに違いないと思うからです。
とても小さな事かも知れませんが、そういう積み重ねが日本の好感を上げ、何かの役にきっと立つだろうと感じております。
これからも有益な情報をお知らせください。そして令和という時代を、朝日が登るような光り輝く良き時代にして参りましょう。ありがとうございました。
by 北野幸伯『ロシア政治経済ジャーナル』
自分の失敗の責任を取る(自己責任)
失敗するのが好きな人はいないと思いますが、大切なのはその失敗にどう対処するかです。
自分の非を認める代わり、外的要因を失敗の原因とするのは簡単です。
自分のプライドを飲み込み、自分の失敗を認めることはとても勇気がいります。
私たちが想像するアメリカ人は自分がミスしても謝らないというイメージですが、 ケイトさん曰く、「責任を取って謝ることは集団の中で傑出した存在になる特に効果的な方法の一つ」と言っています。
自分の非を認めることにより、大人としての成熟度や誠実さ、そして会社への献身度が示されるそうです。
とっても日本人的な考え方ですよね。
年長者を尊重する(年功序列)
若くして起業した人やミレニアル世代、そしてジェネレーションZ世代が自分のことを認めてもらうこと、自分の意見を聞いてもらうことを優先順位の上位にしている人が多いようです。
その対極にあるフォーチュン500の管理職になった人は、年長者の専門性や経験に基づいたアドバイスを尊重します。
最近日本ではあまり聞かれなくなりましたが、能力主義の対局にある年功序列的な発想です。
自分達がいつの日か幹部になった時に、若手にも年長者の意見や存在が大切であると示すことが大切とはますます日本的ですね。
上司のニーズを予想する(根回し)
同じような仕事をしているだけでは、上司や幹部に気づいてもらうことが難しいのは日本もアメリカも同じようです。
そこで、上司のニーズを予測しそれを満たすことが大切になります。
先読みをする中で絶対にしていけない質問があるそうです。
それは...
「私に何かできることはありますか?」という質問です。
この質問は上司が考えて答えるという負担を強いることになります。
その代わり具体的に上司のニーズを先読みして
例えば...
「来週面談予定のクライアントのアポを設定しておきましょうか?」
電話をかけたりちょっとしたメールのやり取りに時間を費や時間を節約できる。
まとめ
アメリカ人のバリバリの女性起業家が実体験を元にした職場で目立つ4つの秘訣は、心遣い、自己責任、年功序列、そして根回しなど、日本人ならどこかで聞いたことがあるキーワードです。
フォーチュン500にランキングされる会社は、私たちが考えている以上に保守的な社風があるのかも知れませんね。