ウォーレンバフェットに代表されるバリュー投資とは一言で言えば”同じ価値なら1円でも安く買う”がモットーの投資スタイルです。
このウォーレンバフェットも実践バリュー投資家の8つの行動規範がネットで話題になっているので調べて見ました。
目次
ウォーレンバフェットも実践バリュー投資家の8つの行動規範
バリュー投資家とは「価値のあるものをお得に買う」人々のことです。
彼らは投資だけでなく、普段の生活からそのポリシーを実践しています。
それではバリュー投資家の実践スタイルを見てみましょう。
ウォーレンバフェットの行動原理

ウォーレンバフェットの投資方針は、短期に売買する投機スタイルでなく、自分が納得するまで徹底して価値分析をした上での長期投資です。
「なぜ自分は現在の価格でこの会社を買収するのか」という題で一本の小論文を書けないようなら、100株を買うこともやめたほうがいいでしょう。」
ウォーレンバフェット
「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらありません。」
ウォーレンバフェット
ローレックスの再販価値
では、このバリュー投資家の具体的に考えるプロセスを見てみましょう。
例えば、腕時計のロレックスは、価格がほとんど落ちないどころか、上がることさえあります。
同じ腕時計をするなら、1万円のものならそれっきりの「消費」で終わりますが、100万円のロレックスなら、買い換える時に売ると110万円になっているかもしれないのです。
買った時点でマイナス1万円とプラス10万円では、期待値が違います。
これがバリュー投資家の価値の判断となります。
株を買う時も同じ発想
株を買う時も同じような考え方が当てはまります。
本当にいい銘柄は、人気が高まると大きく上がります。
例えば、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド<4661>はPER70倍と超割高ですが、株価は衰えるところを知りません。

逆に、単に割安さだけを求める投資だと、大きな損はしないものの、なかなか上がらない「バリュートラップ」にはまってしまうことが珍しくありません。
バリュー投資家は、この「バリュートラップ」を一番気にします。
安物買いの銭失い
これについて、世界を代表するバリュー投資家のウォーレン・バフェットも以下のように言っています。
“そこそこの事業を割安で買うより、素晴らしい事業をそこそこの値段で買ったほうがいい”
ウォーレン・バフェット
人の目より自分の信条を大切

ロレックスは買っても、バリュー投資家の本質は、自分が価値が見いだせないモノには一切さいお金を使いません。
ウォーレンバフェットも、着ていた服からホームレスに間違えられるほどの倹約ぶりでした。
日本のバリュー投資家の元祖とも言われいる明治から昭和にかけて現在の価値にして400億円の資産を築いた本多静六も、生涯質素を貫いたと言います。
なぜそんなにお金があるのに、ドケチを貫くのでしょうか。
それは、バリュー投資が習慣の産物に他ならないからです。
ものを買うときに、その金額を払う価値が本当にあるのかどうか考える癖をつけると、無駄な出費を抑えることができます。
この習慣は、そのまま投資にも応用できます。
バリュー投資の本質は、価値と価格の差によって利益をあげることだからです。
株を買うときに考えることは、それが本当にいい会社なのか、そして今の価格がその会社の価値に見合っているのかどうかです。
どれだけ複雑な分析をしようと、最後はこれに尽きます。
逆に、バリュー投資で失敗するのはこの見極めを怠った時です。
バリュー投資家の三段論法

以下の3つのことを考える必要があります。
- 買いたい品物や銘柄の価値とは何かをじっくり考える。
- 価値が確かなものだと確信出来るまで考える。
- 価格がその価値に見合うか考える。
ただし、その時点ですぐに買ってしまっては、バリュー投資家ではありません。
本当の買い時は、バーゲンセールになった時です。
どんなに良い品物でも、全品一律割引になることがあります。
最近だと、キャッシュレス決済の20%還元なども珍しくありません。
相場が調整に入る時がチャンス
株式市場では、年に数回相場全体が調整に入ることがあります。
このときは、どんなに良い銘柄でも値下がりする、まさにバーゲンセール状態となります。
直近だと昨年末、クリスマスショックの頃でしょう。
バリュー投資家は、このようなときに初めて株を買うのです。
バリュー投資家の行動原理
- ものの価値を見極める
- 価格が価値に見合うかを考える
- バーゲンセールで買う
適切な価値を1円でも安く買う
「適切な価値を1円でも安く買う」生活スタイルを続けていると、いつの間にかお金が貯まってくるでしょう。
実は、それこそが資産形成の鍵を握ります。
長期投資では資金を回転させないため、株を買っていくとあっという間に資金が尽きてしまいます。
そもそも投資を始めるにしても、元手がないことにはスタートラインにも立てません。
それを解決するのが、バリュー投資の考え方です。
少しでも余分な出費を減らし、元手に充てることこそが、投資で成功するための出発点。
特に運用資金が少ないときほど効果を発揮します。
巷では、老後に2,000万円が必要と話題になっています。
もちろん運用で増やすことも大切ですが、元手がないことには始まりません。
千里の道も一歩からと言いますが、まずは月1万円からでも出費を減らし、貯蓄に充てることが大切なのです。
まとめ
バリュー投資家の考え方が単なる節約と違うのは「価値」を重視する点です。
単なる節約だと、あれもこれも「使っちゃだめ」と考え、息苦しくなってしまいます。
しかし、価値に重きを置けば、自分の欲望は無理に抑えることなく、少しでも安い手段を見つけることになります。
もし老後までに十分なお金が貯まらなかったとしても、価値を見極めて余分な消費をしなければ、少ないお金で楽しく過ごすことができます。
「価値」と「幸せ」が同意語だとすると「価値」に重きを置くバリュー投資家は「幸せ」だと仮定出来るかも知れませね。