若い人に大腸がんが増えている隠れた理由とは?

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若い人に大腸がんが増えている隠れた理由とは?

先日、プロ野球のオールスターゲームで阪神の原口選手が大腸がんを克服して活躍していました。

最近若い人でも大腸がんになることがあるとネットで話題になっていたので気になったので調べてみました。

若い人に大腸がんが増えている隠れた理由とは?

阪神の原口選手についてまずご紹介します。

原口文仁選手のプロフィール

原口選手は東京・帝京高から2010年にドラフト6位で入団。

勝負強い打撃が持ち味で、昨季は代打で23安打し、桧山進次郎氏の球団シーズン最多記録に並んだ。

国籍 日本
出身地埼玉県大里郡寄居町
生年月日1992年3月3日(27歳)
身長
体重
182 cm
92 kg
選手情報
投球・打席右投右打
ポジション捕手、一塁手
プロ入り2009年 ドラフト6位
初出場2016年4月27日
年俸3,000万円(2019年)

原口選手は昨年末に受けた人間ドックで大腸がんと判明し、1月24日に自らが大腸がんであることを公表しました。

その後、順調に回復し、3月7日に手術後初めてチームに合流。

オールスターゲームでホームランを打ちました。

20代での発症は10万人に一人【動画】

阪神・原口文仁特集 ~大腸がんとの戦い~

若者に大腸がん増えてる理由とは?

若年層で大腸がんが増えている主な理由は:

  • 肥満
  • 加工肉食
  • 飲酒
  • 喫煙
  • 食物繊維不足
  • 運動不足

特に、加工肉をたくさん食べる習慣を子供の頃から身に付けてしまうことは問題だと言われています。

高脂肪で低食物繊維の食事  

なぜならば…

高脂肪で低食物繊維の食事を短期間でも続けると、大腸粘膜に炎症と細胞の増殖をもたらすことがわかっています。

大腸がんの前駆徴候であるこの病理現象は、ほんの2週間以内の高脂肪低繊維食でも起こることがわかっています。

もう一つの重大な要因

しかし、大腸がんの研究者たちはもう一つの重大な要因がある、と考えるようになりました。

なぜならば…

高脂肪で低繊維の食事はもともと多くの先進国で当たり前の食習慣ですよね。

若い人に、これだけ理由だけで大腸がんが増えることを食事のせいにするのは難しいと言われいます。

それでは、今疑われている、隠れた要因とは何か。

それは、 小児期に服用した抗生物質です。

もともと大腸には腸内細菌が多数住み着いていますが、抗生物質の服用は、病気に関係している菌を殺すだけでなく、善玉菌をも叩いてしまいます。

腸内細菌の変化は大腸がんを起こす引き金となることがわかってきました。

今後の研究によって、この因果関係を証明することが必要です。

今から直ぐに出来る対処法とは?

それは、必要な抗生物質はもちろん内服すべきと考えますが、不必要な抗生物質の服用はしないようにすることです。

抗生物質の使用頻度が低い子どもほど、腸内細菌の多様性が保たれ、善玉菌と呼ばれる乳酸菌などの菌が多く定着しています。

しかし、抗生物質の投与によって、通常優位な善玉菌が激減してしまい、普段であれば何の悪さもしない「カンジダ」のような酵母菌や毒素を産生する「ディフィシル菌」などが増殖します。

その結果、免疫反応が過剰となり、どこにでもあるカビの胞子などが肺に付着するだけで、喘息症状が出てしまうことになるのです。

抗生物質に影響を受けた腸内細菌

抗生物質の投与によって影響を受けた腸内細菌は、時間が経てば元の状態に回復すると思われていました。

しかし、研究が進むにつれ、何年も回復しないケースがあることもわかってきました。

抗生物質の継続的な投与は、特に影響が大きく、変化してしまった腸内細菌叢はそのまま安定して元に戻りません。

抗生物質は、幼い2歳以下くらいの子供ほど多く処方される傾向にあります。

細菌感染なのか、ウイルス感染なのかよくわからないが、とにかく熱を出して苦しんでいる我が子に、出来る限りの治療をと思うのは親心として当然です。

軽い風邪の症状なら抗生物質の使用を控えた方がよいだろうし、投与「量」や「期間」にも気を使いたいところです。

しかし、そうはいっても判断が難しい。

子どもは頻繁に風邪をひいたり熱を出したりします。

親としてはやはり小児科へ連れて行き、原因を少しでも知りたいと思います。

医師の判断に従うべきなのでしょうが、ただ何でも無条件で受け入れてしまうのも健全でないと感じます。

抗生物質に対する様々な事実が報告され、喘息などのアレルギー疾患を誘発するかもしれないとなれば、医師と相談しながら納得した処方箋を受けられるように、親もある程度の知識を持つことが大切になってきています。

家畜に使われる大量の抗生物質

抗生物質の使用は、もはや人間の病気に関するものを、遥かに凌ぐ量が家畜に使用されています。

その理由は、家畜が大きく育つからです。

この抗生物質による「成長促進効果」は、随分前から知られていました。

経済合理主義の社会において、利益の最大化を追うことは、当然の選択とされます。

出荷量が増え、売上が増加するとなれば、使用しない理由はありません。

また製薬会社もヒトの医療用として抗生物質を販売するより、家畜用として販売する方が、継続して大量に販売できるため、儲かるというわけです。

この世界的な過剰投与が、抗生物質が効かない「耐性菌」を生む温床になっていると言われています。

抗生物質により死滅させられる細菌の中には、遺伝子変異により抗生物質が効かないものが混ざっています。

大半が死滅させられても生き残ったごく僅かなこの耐性菌は、増殖を繰り返し、徐々にその勢力を拡大していきます。

このようなサイクルが世界中のヒトや家畜で繰り返され続けることで、いずれ耐性菌が主流になります。

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

EUでは、2006年に成長促進目的での家畜への抗生物質の使用を禁止しました。

米国でもやっと米食品医薬品局(FDA)が指針をまとめ2016年12月から禁止される見通しです。

日本でもおそらくアメリカに続くであろうことから、いずれ禁止になる可能性が高いと思われますが、業界の反発を乗り越えられるかは不透明です。

現在、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの耐性菌による死者が、世界的に増え続けていることを受けて、主要国首脳会議でも抗生物質の使用削減に向けた話し合いが行われます。

耐性菌による死者は世界で70万人(2013年)に達し、現状のままでは2050年には1,000万人に上ると予測されています。

ちなみに、

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に感染したオランダ人農夫は、のちの遺伝子解析により、自身が飼育する家畜との接触により感染したことがわかりました。

家畜への抗生物質使用から耐性菌が出現し、ヒトへ感染した証明といえます。

このような耐性菌による死者が、2050年に1,000万人を超えると予測されていることを考えれば、日本においてもいつ耐性菌の感染が広がるかわかりません。

抗生物質を知らずに摂取している!?

乳牛は黄色ブドウ球菌によって乳房炎になることがあり、抗生物質を使用されることが多い。

この場合、抗生物質で治療した乳牛の乳は、一定期間出荷できないこととなっています。

また鶏は産卵中の抗生物質の使用を規制していたり、豚・牛は屠殺前の使用を禁止していたりします。

これは、牛乳や卵、食肉に抗生物質が残留しないようにする為の規制ですが、現実にどの程度徹底されているか、一般消費者が知るすべは殆ど無いでしょう。

それ以前に、食べものの中に抗生物質が入っているなんて、気にしたこともないというのが現実ではないでしょうか。

水産業界でも養殖場において抗生物質が大量に使われています。

特にアジア圏の養殖場では、検査・管理体制が不十分なことから、抗生物質に汚染された魚が平然と出荷されているケースもあるといいます。

残留量がどれほどの量かはわかりません。

もしかすると微量かも知れませんが、医者にかからずとも、知らずに食品や飲料から、しかも継続的に抗生物質を取り込んでいる可能性は否定できません。

抗生物質の使用量は、世界的に増え続けています。

特に近年、経済発展とともに今や中国では、全世界の抗生物質の使用量の50%を消費するまでに達しています。

その内訳は、医療用もさることながら、家畜や水産養殖の分野で半分を占めてます。

まとめ

どのようなスタンスで抗生物質と付き合うのか、医師の判断とともに親自身もある程度判断できるように、知識をつけることが大切になって来たようです。

子どもたちの将来のために、各家庭からも、全体的な抗生物質使用量を減らす方向へ向かわなければならない時代になってきています。

それは、薬剤耐性菌の蔓延を減らすことにもなります。

もちろん、大腸がん発生を減らすことにもつながる可能性もあります。