色々な国で首都封鎖になっている今、その経験者に学ぶことが大切になっています。
今回は実際にロックダウンを経験した人たちが、隔離された環境でいかにしてストレスを溜めないで生活をしていたかストレスを溜めない7つのヒントを紹介します。
目次
首都封鎖の経験者に学ぶ ストレスを溜めない7つのヒント
ストレスは万病のもと

2002年のSARSのために隔離された人々の心理的影響に関する研究 によると、「精神的苦痛による有病率が高い」ことが示されています。
SARSは今から約20年前の出来事ですが、トロント大学のハウリル准教授の以下の指摘にもある通り、
「人々は一貫したまたは正確な情報を得たと感じられず、そしてそれは多くの恐れ、多くの怒り、欲求不満、そしてストレスを産んだ。その結果、人々は非常に落ち込んでいると感じ、毎夜悪夢にうなされたのです。」
引用元:トロント大学 ローラ・ハウリル 准教授
「正確な情報が得たと感じられず...」とはちょうど今の日本の状態に当たるのではないでしょうか?
それでは、実際...いま、都市閉鎖を体験している世界の方々の体験談をご紹介してみたと思います。
ロックダウンしたNYの現況
現在、ロックダウンしたNYの現況を 全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人の高橋克明さんは以下のように伝えいます。
確かに、人の姿はまばらです。 マッサージ店や美容院など、お客さんと直接接触するサービス業はどこも営業していません。 レストランもクローズしているところが多い。 ですが、レストランも店内での食事は禁止でも、テイクアウト専門で営業をしているところは結構、あります。 スーパーマーケット、グロッセリー、デリなどの食料品店は、変わらず、営業しています。 食糧の買い込み以外での最低限の外出は許可されています。
引用元:magmagnews
Yahooニュースに転載されました #ニューヨーク #ロックダウン #新型コロナ https://t.co/kFicCl6rZ0
— New York Biz 高橋克明 (@NYmatenrou) March 28, 2020
次に、現在NYに住んでいるきよさんの「コロナウイルスがたった3週間でNYに与えた悲劇と、私たちの今。」は今の状況を知るにはとても参考になると思います。
コロナよって生活が激減してしまったニューヨーク。
— きよさん🇺🇸 New York ハイモチベ奮闘記 (@ol_kyon) April 4, 2020
感染者421人で緊急事態宣言が出た3/13から、たった3週間で感染者は8万人に。どれだけの勢いで感染者が増え、深刻さが増していったのか時系列でまとめると同時に、私たちの生活について書きました。#コロナウィルス https://t.co/d8XOwkGzyO
ここでのポイントは、「スーパーマーケット、グロッセリー、デリなどの食料品店は、変わらず、営業しています。」です。
NYで今の都市閉鎖においても食糧品店は営業しているという事実です。
日本も全く同じとは言えませんが、少なくともNYとは同レベルのサービスは受けれることを仮定し読み進めて下さい。
ストレスを溜めない7つのヒント
備蓄品だけだと食べ飽きる
「緊急時だからといって、米、パスタ、缶詰の野菜を食べなければならないのでしょうか?」とNYでが在住BuzzFeedのライターであるメリー・アンさんはツイートしています。
stocking up on food doesn't need to be boring dry foods like rice and pasta. we'll still have power! Freeze foods so you can still make fun, delicious meals.
— Mary Ann Georgantopoulos (@marygeorgant) March 9, 2020
「すぐにうんざりすることになりますよ」とメリーさんはさらに続けます。
普段食べているものを普段通り食べる方がストレスが溜まりません。新鮮で風味豊かなスープが残れば冷凍庫に入れればいいですよね。 パスタはパントリーに入れ、トマトソースは冷凍庫に入れます。
いつもどおりに食べたい物を食べるのがストレスを軽減させますよ。
引用元:メリー・アンさんのTwitter
緊急時ということで過度に意識しすぎるとよりストレスが溜まることが少し分かって頂けたと思います。
普段食べている食事を楽しむことで”備蓄品を食べる”というマンネリが軽減されるようですね。
嗜好品の買い置きは意外と忘れがち

生活に必要なのは何もバランスの取れた食事だけではありません。
タバコ、お酒を嗜むのであればもちろん、それ以外にもピーナッツバター、ポップコーン、グミの実など、自分がいつも食べたり、飲んだり、吸ったりする嗜好品も忘れずに準備しておいた方がいいようです。
さらに、処方薬や使い捨てのコンタクトをしている人も1カ月分くらいの買い置きが必要となります。
あと、コーヒーと紅茶を飲むなら忘れずに。
孤立しすぎないように気をつける

外出禁止は、内向的な人にとっては夢ような話かもしれません。
ですが、それが世界的な流行の真っ只中にいて、誰もがパニックになっている状況下では
外との接触を過度に断つと、孤独にかき乱されることになりかねません。
家の中に居ても、電話またはFaceTimeに参加することはできます。
家族や友人に定期的に電話をかけましょう。
運動不足を解消する方法を準備する
自宅でくつろぎながら出来るトレーニングはたくさんあります。
そんな中でも、イギリスの陸軍が自宅出来る簡単エクササイズを紹介したのが下記ツイッターです。
Limiting yourself to 1 outdoor session of exercise daily doesn't mean you don't have options.
— British Army (@BritishArmy) March 27, 2020
Our Physical Training Instructors show you how to achieve a short workout, keeping you healthy from your front room. #InThisTogether #StayHomeSaveLives #CoronaVirus #FitnessFridays pic.twitter.com/yB2TK7km43
一回20秒のエクササイズを20秒ごとに10秒休みを入れながら連続して行います。
動画を見ながら実行してみて下さい。
もしも外に出られるのなら、散歩に勝るものはありません。
但し、密接した場所、大人数のグループは避けましょう。
ネットの情報を鵜呑みにしない
2002年にSARSの流行が始まったときには、Facebook、Twitter、さらにはMyspaceさえ存在していませんでした。
ところが、格段にデジタル社会が発達した現代では、ソーシャルメディアやビデオチャットを介して連絡を取り合う機能が、孤立時のメンタルヘルスに大きなメリットをもたらすといわれています。
今後5Gも導入されつつある現代社会では、人々の間の距離を確実にもっと短くする傾向にあります。
その反面、SARS流行時には存在しなかった、誤った情報の拡散も引き起こします。
「人々は恐れており、それは問題ありません。私たちは人間であり、私たちの生活の中で私たちを怖がらせるものがあります。これはそのうちの1つです。しかし、私たちはその恐怖にどう対処するか、正確な情報があれば恐怖は軽減できると思います。」
引用元: Hawryluck
疑わしいコロナウイルスをテーマにしたメールを送られて来ることが多くなると思いますが、一度立ち止まり「この情報は間違っていないのか?」と自己確認する余裕が必要になります。
緊急時の連絡先と対応手順を決める

セラピストに会うためにクリニックに通っている人も、 再び外に出ることができるまで その診察の日を待つ必要はありません。
多くのセラピストが電話やビデオチャットでセッションを提供しています。
あなたのメンタルヘルスを助ける方法はまだまだありますよ~^
テレワークは正しい手順と習慣で行う
Coronavirus has changed the way we work including here at @weartv. @DanielleApoNews is such a superstar she’s reporting all from home. Things may not always look perfect but what’s important is getting the information out to you. pic.twitter.com/VmPVfOid1y
— Jennifer Munoz (@JennifermunozTV) March 30, 2020
BuzzFeedのエンジニアリングディレクターであるマットグリーンウェルは、オースティンの自宅で6年間働いています。
彼は、「テレワークの生活に慣れていない人々に、いつものように身だしなみを整え、いつも通り朝食を食べたり、散歩をするなど就業日と同じように過ごすことで、できる限り定期的な生活リズムを守るように」とアドバイスしてきました。
「服を着ることはちょっとした策略ですが、自分に力を入れなければ、他にも力を入れらません」とグリーンウェルはBuzzFeed Newsに語っています。
在宅勤務がはじめて場合であれば、今まで通りのライフスタイルを踏襲しつつ、少しづつ変えていくのが無理がないようですね。
まとめ
首都封鎖の経験者に学ぶストレスを溜めない7つのヒントは読んでみれば大したことないと思います。
例えば、
- 備蓄品だけだと食べ飽きる
- 嗜好品の買い置きは意外と忘れがち
- 孤立しすぎないように気をつける
- 運動不足を解消する方法を準備する
- ネットを節度を持って活用する
- 緊急時の連絡先と対応手順を決める
- テレワークは正しい手順と習慣で行う
ロックダウンを経験した人々は言います。
それは、ストレスは万病のもとだと、極端から極端に走る傾向が緊急時にあるようです。
たぶん、これから一生に一度あるかないかの体験なので、もしも起こってしまったら焦らずに、出来るだけストレスを軽減させるようにして、この困難を一緒に乗り越えましょう。