長寿 食事

「無病法 極少食の威力」ルイジ・コルナロ 102才まで生きた 長寿の秘密

こんにちはジョージ @orpelasです。

最近「間欠的ファスティング」という言葉が話題になっていますが、食べない時間を長くすることが健康につながるという考え方です。

その流れで、ルイジ・コルナロの著書「無病法 極少食の威力」という本を読みました。

1日2食しか食べず、総カロリー350gとワイン約2杯分(400cc)で102歳まで長寿を全うした16世紀の貴族の健康法です。

疑問

この本を読んで疑問に思ったのが「16世紀のイタリアの貴族が書いた長寿の本がなぜ現代まで読み続がれているのか?」というものです。

「答え」は後ほど..。

また、この本の読書感想をツイートしたところ反響がよかったのも記事にまとめようと思った理由です

その時のツイートが以下のとりです。

「無病法」

  • 16世紀のイタリア貴族。
  • 極少食で102才まで生きた。
  • コルナロは当時ダビンチより有名
  • 食べる量は黄身とパンと肉少々とスープを1日2回(約350g)
  • 食を節する重要性を83、86、91、95才の時に講話で残したのが本書。
  • 今から400年以上前に出版されベストセラーにその意識の高さに驚き。

この記事は、以下の項目に興味がある人にも参考になると思います。

こんな方におすすめ

  • 「無病法」に興味があり読みたい人
  • 極小食で長寿の秘訣を知りたい人
  • 極少食の食事と内容を知りたい人

先ほどの「なぜ現代に至るまで読みつがれるのか?」の答えは以下のとおりです。

答え

ヒトの遺伝子に組み込まれているメッセージは唯一「生き残り」です

過食が身体に悪いというのは16世紀の貴族でも現代人でも「普遍のメッセージ」であり、だから現在まで読みつがれていると言えます。

「生きるため」⇒「飽食の時代へ」

「腹八分目」という考え方は、今も昔も変わってないということですね。

それでは、102才まで生きた16世紀イタリア貴族ルイジ・コルナロの年代別長寿の秘訣を見ていきましょう。

「無病法 極少食の威力」長寿の秘密 ルイジ・コルナロ

ルイジ・コルナロとは?

コルナロのプロフィール

ルイジ・コルナロ(Luigi Cornaro 1464~1566)の人となりを紹介します。

  • 名 前ルイジ・コルナロ
  • 誕生日1464年3月8日(誕生年については諸説あり書籍の誕生日を引用)
  • 国 籍:イタリア
  • 階 級:貴族
  • 職 業ヴェネツィアの行政長官など

ココがポイント

その当時のイタリアではコルナロは、ダ・ヴィンチやミケランジェロよりも有名だった。

コルナロは30代まで暴飲暴食を繰り返し40代で生死の淵をさまよい、医師より節食生活を実践するように勧められ病を克服した。

400年以上前の当時としては、異例の102才で天寿をまっとうした

この本は、1558年に出版されるとたちまちベストセラーとなり、今なお読みつがれる歴史的ロングセラーです。

当時のお医者さんが暴飲暴食が元で患った病気は、節食すれば治ると知っていたことがスゴイと思います。

コルナロの食に対する考え

コルナロは、著書の中で「食の重要性」について以下のように説いています。 ちょっと長いのですがコルナロの食に対する考え方がよく分かるので引用します。

引用

『食を節するとは、天然のものを中心に、なにより食べる量をできるだけ少なくして必要最小限の栄養だけにとどめ、消化にかかわるエネルギーや酵素などの浪費をさけ、食害や老廃物の発生を極力おさえ、そのことによって人類がかつて野生のときにそうであったように、体内環境を自然本来の状態にたもつ、あるいもどす、ことをいう「無病法(P08)』

ポイントを箇条書きでまとめると、

  • 食べ物は天然の食材を中心にする。
  • 食べる量を必要最小限の栄養にする。
  • 消化酵素の浪費を避ける
  • 食害や老廃物の発生をおさえる
  • 体内環境を自然本来の状態に戻す

この考え方は、そのまま現代にも当てはめることが出来ると思います

具体的には、どんなものをコルナロは食べていたのか見てみましょう。

コルナロの食事と病気の関係

コルナロは1日2食、総カロリー350gとワイン約2杯分(400cc)で過ごしていました。

  • パン
  • たまごの黄身(きいみ)
  • 肉少々
  • スープ

一時期、家族が心配して極少食を止めて食事の量を増やすように言われました。

コルナロは、その家族の助言に従い食べる量を増量したところ、


  • 食事を増量

    そこで、コルナロは1日2回の食事の量を350gから50g増量させて400gへ。


  • ワインを増量

    そしてワインも400ccから450ccへ50cc増量した。


  • 精神と肉体の不調

    増量して10日後には精神的に不機嫌で憂鬱になり、肉体的にも脇腹に激しい痛みが続き熱が35日間連続で続いた。


食事とワインの量をもとに戻した途端に体調不良が嘘のように回復した「無病法(P34)」。

このような体験からコルナロは「自分にとって自分自身が最良の医者」との結論に達しました

医者が患者を診る時は、まず飽食をいましめ、飽食の効果を説くべきだと指摘しています。

このアドバイスも、そのまま今でも使えますね。

次にコルナロの年代別長寿の秘密を見てみましょう。

コルナロ年代別長寿の秘密

コロナロの1日の食事量はお茶碗一杯と缶コーヒー1缶。

極少食と一言でいってもどれくらの食事量なのか気になると思います。

1日の食べる総量は350gとワイン400cc

コロナロは、これを1日に2度に分けて食べていました。

具体的な主な食べ物は、

  • たまごの黄身
  • 肉とパン少々
  • スープ
  • ワイン約2杯

「お茶碗に一杯と、缶コーヒー一缶ほどの量にすぎない(P48)。」とは、よく生きられたと思います。

この当時の貴族は食べることが娯楽の一つであったはずなのに、どうやってコルナロは我慢したのでしょうか?

その辺りのから長寿の秘訣を探って行きたいと思います。

83才食を節する重要性

「なにごとであれ、くり返し行われることは、やがて習性となり、ついには人の運命を決定的に左右する(P22)。」

ここで言っている習性とは習慣のことで、特に飲食の不節制が影響していていたとコルナロは考えていました

この飲食の不節制を正しい習慣へと世の中に訴えるべきだと考えたコルナロは、本を書くこと決めました。

状況を改善する方法としてコルナロは以下のように述べています

「それは、自然が命じている単純な食生活にもどることである。つまり生命を支えるのに最小限の量で満足するよう、みずからを習慣づけることが大事(P23)」

習慣を変えるには、まず考えて方を変えないと難しいのは400年前も今も変わらない課題です。

食事を変えると考え方も変わるツイート

一文交換でストレートに伝わる

  • 「心」が変われば行動が変わる
  • 行動が変われば習慣が変わる
  • 習慣が変われば人格が変わる
  • 人格が変われば運命が変わる

先頭の「心」を「食事」へ変更。

食事が変われば行動が変わる。

行動が変われば習慣が変わる。

食べ物は代謝をリセットとする自然の薬になります

成長を過ぎたら食べる量を出来だけ少なくすることが健康寿命を延ばす。と考えたコルナロは先見性があったと思います。

86才 虚弱体質を改善する

60前後の年齢ですでに様々な疾病にみまわれている人たちにとっても、私は同じように役に立ちたいと願っている。彼らがもし食生活において節制の習慣を身につけていたなら...(P63)」

ここでもコルナロは節制の習慣の大切さを説いています

この時86歳のコルナロですが、記憶力も心臓も、むしろ以前より明晰になり、加齢による心身機能が低下していることが少ないと言ってます。

さらに、80歳を過ぎて体調が悪くなっても体質改善は出来ると強調しています

自からの体験を例にとり、「自分が40歳の頃に食を節して規則正しい生活をしたお陰で、86歳まで元気で生きている。」

ココがポイント

また、コロナロは、天寿による自然死以外で亡くなることはないと強く信じていました。

コルナロは、天寿を全うするに守るべき習慣として、

  • 加齢と共に食事の量を減らす
  • 飲食の量を最小限で規則正しく食べる

自分の胃が消化できる範囲を見極め飲食し、自分の胃に合わない食べ物や飲み物はさけます

いくらコルナロが当時有名な貴族で長寿であったとしても反対意見はなかったのでしょか?

コルナロに対して反対意見もあります。

その反対意見のポイントは、

  • 食べたいだけ食べるべきだ
  • 極端な少食は寿命を縮める

というものです。

これに対するコルナロの意見を要約したのが以下のとおりです。


  • 好きなモノを好きなだけ食べる

    • 自然の法則にさからって生きている。
    • 必要以上の食物は中年の胃には負担になる。
    • 過食をすると外的環境が変わると病になる。
  • 好きなものを食べて太く短く生きると主張している人々に対して以下のように述べています

  • 好きに食べて太く短く生きる

    • 長寿は神様からの素晴らしい贈り物で大切にする必要がある。
    • 「太く短く生きる」という考えは、この贈り物を軽んじる者。
    • その考え方の彼らの死はむしろ公共にとって幸いなことだ。

  • 1日1食満腹になるまで食べる

    • 「1日1食満腹まで」は消化という点から適切でない。
    • 一度に大量に飲食すると胃に負担がかかる。
    • 1日1食さえも満腹まで食べて長生きした人を見たことがない。

引用

老年にいたるまで、世界がこれほど美しいものだとは知らなかった。若い時は放縦な生活をしていて、いま見ているような、この世界の素晴らしさに全く気づかなかった(P70)」

回りの批判をもろともせず、80歳を過ぎて「世界がこれほど美しいとは知らなかった」と言い切るコルナロの言動はスカッとします。

その一方で、食に対する欲求は覚醒剤の10倍以上とも言われて、その中毒性が高いのでコントロールするのも至難の技だと言えるでしょう。

91才 幸福な老後を獲得する

健康と長寿の秘訣に関しては、すでにこれまで書物で紹介しており、特に目新しいものもなく重複するかも知れませんがお読み下さい「無病法(P97)」。

この言葉は総大司教ダニエル・バルバロ宛の書簡の要点を本文より引用したものです。

80歳を過ぎ91歳のコルナロが元気なことに周囲の者たちが驚いていたそうです

91歳になっても1日8時間も書きものや、それ以外の時間は散歩をしたり、歌をうたうことを楽しんでいる。

90歳を過ぎても机に向かい、散歩を楽しみ、歌をうたうとは、今のこの年代の人達でもそう多く出来る人はいないと思います。

コルナロ91歳時の長寿の秘訣ポイントは以下の3つです


  • 中年以降の食事のとり方

    • 中年になれば肉体的欲求に支配された生活から理性に基づく生活へと切り替えが必要。
    • 老いは若さの反対。
    • 飲食の量を逆行させなければなりません。
    • 成長するにつれて増やした量を、今度は反対に減らして行く必要があります。

  • 体質に応じた節食の仕方

    • 体質は人それぞれなので、私のように極端に食事の量を少なくする必要はありません。
    • 自分の体質に応じて決定します。
    • 自分の適量については、食欲や願望からでなく、自分の経験と観察、それに理性にもとづいて各自が判断すべきことです。

  • 官能的から理性的生活へ

    人は70過ぎると、官能的な欲望の力が弱まりますから、この時に理性的に生活へと全面的に切り替えて天寿を全とうするように務めるべきです。


中年以降は食事の量を減らし、自分自身の経験や観察から客観的に量を決める。70歳を過ぎたら官能的な欲望より理性的な生活を優先させる。

70歳を過ぎると官能的な欲望が弱まるとは、逆に言えば70までは元気だったのでしょうかスゴイ!

余談ですが、この「無病法」という本の出会いは、加齢は病気というテーマで書かれた「LIFE SPAN」という本に引用されていたからです。

その「LIFE SPAN」の内容をまとめたのが以下のリンクです。

参考「LIFE SPAN 老いなき世界」なぜ断糖高脂質の必読書なのか⁉

食べることにおいても飲むことにおいても、自分の欲求を完全に満たさないことを習慣づけた。引用:LIFE SPAN(P172)

95才 長寿を約束する節食

 95歳に達したいま、私は完全に健康であり、満足にあふれている。ともかく100歳まで生きられることは確信している。

コルナロ95歳時の講話から引用です。


  • 節食厳守に切り替える

    • 人は老いるにつれ、自然の力やエネルギーを失っていくので飲食の量を減らすべき。
    • 栄養の摂取量を増やすことが正しいなら、大半の人が高齢に達しても非常に元気であるはずです。
    • 現実は、私の生き方が正しいことを物語っています。

  • 病気の原因を日々取り除く

    • 節食し食べる量を見極め、規則正しい生活には病気が生じる余地はなく、病死などありえません
    • なぜなら節食と生活により病気の原因が日々とり除かれているからです。

年齢に伴い食事の量を減らし規則正し生活をすれば病死などありえない。

「病死などありえない」と言い切るコロナロの言い切り方に清々しさを感じます。
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「コルナロという独りの貴族の講話だけで極少食が正しいと言い切れるのか?」

そこで、科学的に「極少食」はどのように考えられているのか見てみましょう。

科学的に実証された極少食

サーチュイン遺伝子

サーチュイン遺伝子は、細胞を制御するシステムの最上位に位置して、健康、体力、そして生存そのものを司るように進化してきた遺伝子です。

このサーチュイン遺伝子の存在が「極少食」を後押ししていることは間違いありません

具体的にサーチュイン遺伝子を活性化させて細胞の自食作用を促進するために必要なことは、1日1食もしくは食べない期間を長くとる方法です。

参考オートファジー 断食 サーチュイン遺伝子の活用 芸能人の実践者は?

極少食の科学的根拠についてのツイートです。

  • 制限食事法は15世紀には推奨されていた。
  • 実践者で有名なのがイタリアの貴族コルナロ
  • 食事は定量化の原則で102才まで長寿を全う。
  • マウスの実験でも食事制限は寿命を2倍にした。
  • IF間欠的断食(Intermidiate Fasting)も同等効果あり。
  • 但し質的栄養失調は成長阻害や生殖発達を遅らす可能性あり。
  • 健康状態で導入時期がポイント

カロリー制限法は15世紀からあった考え方だとは知りませんでした。

食事量の制限は、間違いなく健康と長寿にプラスに働くことは、数々の動物実験より明らかになっています。

カロリー制限したアカゲザルの金森先生のツイートを引用します。

現在、食事の量を制限する効果として、

  • 内蔵を休め活性化する
  • 免疫力がUPする
  • インスリン感受性が増加する 

などがあります。

但し、質的栄養失調状態の場合は、エネルギーの産生回路が上手く回っていないのでサプリなどでビタミンとミネラルを補給してバランスを整えてからがいいようです。

インドの伝統医療

インドの伝統医療であるアーユルヴェーダでも「未消化物が腐食した毒素が病気の原因の90%」と考えられています。

アーユルヴェーダの治療法には、アーマ(未消化物)、マラ(老廃物)などの病因要素を排泄する減弱療法(排出療法, 浄化療法)などがある(Wiki)

アーユルヴェーダは奥が深く付け焼き刃の知識では対応出来ないので、また機会があれば改めて深堀りしたいと思います。

不食の人々

植物と同じく光に当たり光合成をするだけで食べ物も水も摂らない人々がヨーロッパには4万人以上いることが分かっています。

日本にも弁護士で医学博士の秋山先生は有名です。

不食についてラジオのインタビューを受けている秋山先生の動画です

不食、つまり一切の食べ物も、人によっては飲み物さえ口にせずとも普通に生活している人がいます。

秋山先生曰く「栄養はプラーナ、つまり「気」から取り入れることができる」そうです。

不食者を英語でブレサリアン(Breatharian)という。

さらに詳しく

ブレサリアンとして有名なのは、宇宙エネルギーのプラーナを栄養源とする生き方を紹介した代表作『リヴィング・オン・ライト』の著者ジャスムヒーンさんです。

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ジャスムヒーンさんは、1957年生まれの62歳です。

食事に依存しない生き方を実践するワークショップを開いたり、その理論を説明した本を執筆したりと精力的に活動している方です。

2020年2月に撮影されたジャスムヒーンさん(64才当時)の動画です。

肌の色艶も良く、とても何も食べないで生きている人には見えませんね。

現在の科学では「不食者のことを究極の疑似科学とみなしている」傾向が強いようです。

まとめ

最後にまとめです。

この本が400年前に書かれたのに、今なお歴史的ロングセラーである理由が分かった気がします。

それは、メッセージがとてもシンプルで力強い。

  • 生命を支えるのに最小限の量で満足するよう、自らを習慣づける
  • 老年に至るまで、世界がこれほど美しいものだとは知らなかった。
  • 中年以降は食事の量を減らし、自分自身の経験や観察から客観的に量を決める。
  • 70歳を過ぎたら官能的な欲望より理性的な生活を優先させる。
  • 年齢に伴い食事の量を減らし規則正し生活をすれば病死などありえない

  • 食事量は年代により違う

    幼少期から青年期の成長期の食事量から、中年から老年期への食事量は違う


  • OODAを回す

    その時々の自分自身の経験や観察からOODAを回し客観的に量を決める

    OODAについて説明したツイート


  • 官能より理性を優先

    老年期に入ったら官能より理性的な生活を優先させる。


そして、何よりコルナロの一番の強いメッセージが病死などありえないと言い切りです。

コルナロが頑張れたのも自ら率先垂範で極小食を証明したいという強い信念があったと思います

「極小食が科学的に実証されているか?」という疑問は、ある面YESである面NOのような気がします。

間欠的ファスティングは身体にいいことは、科学的に立証されていますが、極小食と不食の関係については、今も科学的に解明されていません。

「食べなければ食べないほど健康になるのか?」

一概にそうとも言えない臨床試験の結果などもあり、今後の科学的成果を期待します

とは言え「健康で長寿のキーワードは年齢と共に食べる量を減らす」ことは間違いないようですね。

この本は、病気した人や還暦のお祝いなどにピッタリかもと思います。
  • この記事を書いた人

ジョージ

金森式筋トレブロガー【経歴】海外不動産ビジネス→海外30ヶ国→食品衛生責任者→スポーツ居酒屋経営→http://Orpelas.com 運営→金森式スタート→5ヶ月で12kg金森式ダイエット成功→「食事・睡眠・運動」三位一体で健康長寿を目指しトレーニング中 ●趣味はブログと読書で東京出身バツ2独身

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