こういった質問に答えます。
本記事の内容
- 金森式ダイエットをはじめる準備をしている人
- 金森式をはじめたけど思うように痩せてない人
- 金森式ダイエットで痩せる対処法を知りたい人
この記事がお役に立てる理由は、僕自身が現在進行で断糖高脂質を実践しているからです。
金森式をはじめて初期段階で痩せない時期もありました。そんな僕の体験を少し混ぜて紹介せて頂きます。
「金森式ダイエットをはじめたけど…痩せない」と思っている人に、是非読んで欲しい内容になっています。
停滞期もありましたが、僕も金森式ダイエットで何とか6ヶ月間で12kg痩せました。
※2022年4月には20kg痩せましたがガリガリ過ぎたので健在の体重68.3kgです。
↓金森式をはじめた理由から痩せるまでをまとめたのでよかったら覗いてみて下さい。
参考:金森式ダイエット 断糖高脂質6ヶ月で-12キロ減 【成功体験記】
金森式ダイエットで痩せない人が陥る7つ原因と対処法
金森式ダイエットで痩せない7つの原因とは?!
金森式ダイエット痩せない原因
金森式ダイエットを実践しても痩せないか停滞している人はパズルのピースが欠けてるからです。
以下の1-7項目が具体的なパズルのピースです。
- 体内炎症
- オメガバランス
- 脂肪酸の不足
- β酸化に体質改善
- サプリで代謝改善
- 野菜を食べてないか
- 睡眠7時間の確保
「7つもあるし、聞いたことない言葉も多いし、読むのがめんどくさい…」と思っている人も多いと思います。
僕もそうだったので分かります。出来るだけ分かりやすく説明するので頑張ってついてきて下さいね。
知識として知ってるだけでも違うので一緒に見て行きましょう。
まず、体内炎症からです。
1体内炎症
体内炎症
金森式を試して痩せない人が最初に考えるのが体内炎症です。
まず炎症とは、どんな症状かと言うと「身体に異物が入ったり、ケガや骨折などの異常事態」に対する身体の反応をいいます。
ケガして傷口からばい菌が入って炎症するのが、その良い例ですね。
そして、体内炎症には、2つの種類があります。
- 慢性炎症:歯周病、アトピー、リウマチ、アレルギー
- 添加物の炎症:化学調味料、インスタント味噌汁、お茶漬けの素など
具体的に慢性炎症と添加物の炎症について見てみましょう。
まずは慢性炎症からです。
慢性炎症が怖いのは、気がつかないうちに現代人の多くが身体のどこかに慢性的な炎症を抱えいます。
この慢性炎症の中には、虫歯や肌のカサカサも含まれるので、私たちの多くが身体のどこかに炎症を抱えている状態とも言えます。
体内炎症が起きると体内で起こる変化の流れをまとめてみます。
炎症が起きる
炎症状態を抑えるため抗酸化物質が使われます。
抗酸化物質の不足
脂肪を燃やすのに必要な抗酸化物質が炎症に使われ不足します。
肥満になる
抗酸化物質の不足+炎症により、インスリン抵抗性を引き起こし肥満になります。
この悪循環で炎症すると痩せづらくなります。
ココに注意
慢性的炎症状態がない人でも、タバコを吸う人は要注意です。タバコを吸う人は、ビタミンCが10倍必要なので脂肪を燃やすのに必要な量をタバコに盗まれてしまいます。
次に、添加物の炎症です。
添加物の炎症とは、添加物の中に含まれているMSG(グルタミン酸ナトリウム)、旨味成分が、直接炎症を起こし肥満になります。
化学調味料を少しでも使えば必ずと言っていいほどMSGは含まれています。
具体的な添加物の炎症が起きる流れをまとめると、
アミノ酸の表示
「アミノ酸等」と表記の加工肉、冷凍食品、レトルト系のお惣菜、さらに外食産業のほぼ全てのメニューにMSGは入っています。
外食が原因
外食をして知らずにMSGを摂っていたのが原因で停滞する場合もあります。
食欲増進
さらに、MSGが怖いのは、食欲を抑える機能を邪魔して逆に増進します。
こうして慢性と添加物の炎症のダブルパンチで痩せない流れが体内で作られています。
慢性炎症を治すのは、アトピーなども含まれるので時間がかかる場合がありますが、MSGを断つのは簡単です。
とは言っても「外食時でMSGが入ってるの分からない場合はどうするのか?」という疑問が残りますが、なるだけ摂らない努力をしてみて下さい。
なぜなら、先程も少し説明しましたが、MSGを摂ると満腹中枢のある脳の視床下部に働きかけ、食欲を押させる機能を邪魔するからです。
体内炎症はイメージ的にサイドブレーキを引きながらアクセルを踏んでる感じですね。
出来るだけ加工食品ではなく自然の素材を食べるようにします。
次に聞き慣れない言葉だと思いますが、「オメガバランス」について見てみましょう。
2オメガバランス
オメガバランスとは
オメガバランスとは、抗炎症作用があるオメガ3と逆に炎症を促進するオメガ6のバランスを取ることを言います。
「オメガ」とは、脂質の主成分である脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の「分類」のことです。
オメガ3とオメガ6の作用は正対しています。
- オメガ3:抗炎症作用がある
- オメガ6:炎症を促進作用がある
なぜ、そんなにオメガバランスが大切なのか?と疑問に思っている人も多いと思います。
オメガ3もオメガ6も細胞膜の材料になる重要な働きがありますが体内で作れない必須脂肪酸です。
↓オメガ脂肪酸の重要性を説明したツイート。
#金森式 オメガバランスを崩すと悪い理由とは?
絶対に欠かせないω3脂肪酸とω6脂肪酸。全身の細胞膜の材料になる重要な働きをするが体内で作れない。どちらも必ず摂らないとダメ。だから「必須脂肪酸」と呼ばれる。牛脂、バター、ラードがω6が少ない点で「抜群に優秀」https://t.co/NHyOAQRAdd https://t.co/s41L0KIQ08
— ジョージ@金森式筋トレブロガー (@orpelas) January 31, 2021
オメガバランスを崩すと悪い理由とは?
- 絶対に欠かせないω3脂肪酸とω6脂肪酸。
- 全身の細胞膜の材料になる重要な働きをするが体内で作れない。
- どちらも必ず摂らないとダメ。
- だから「必須脂肪酸」と呼ばれる。
- 牛脂、バター、ラードはω6が少ない点で「抜群に優秀」
そうなんです!
この二つの必須脂肪酸は、体内で作ることができないため、食品から摂取する必要があります。
食事でバランスよく摂ることが大切ですが…
ココに注意
現在の私達の食事では、とてもバランスよく摂ることが出来ません。
どのくらいオメガバランスが悪いか金森先生のツイートを引用します。
【オメガバランス】
現代食外食無し
・ω6:ω3=20:1外食
・ω6:ω3=50:1旧石器時代
・ω6:ω3=1:1炎症に対しレゾルビン/プロテクチン等で拮抗(抗炎症)するω3摂取のために魚油fish oilが必須
(図)
赤=ω6リノール酸牛脂、バター、ラードがエゴマと比べてω6が少ない点で
「抜群に優秀」なことがわかる pic.twitter.com/dGc43GGmCW— 金森重樹@ダイエットonlineサロン (@ShigekiKanamori) January 9, 2020
気をつけないと現代食では炎症が進みやすい食生活に陥ってしまいます。
オメガ6には、コレステロール値を低下させる効果やアレルギー症状を改善させる効果、生活習慣病の予防に効果があります。
- 現代食外食無し
ω6:ω3=20:1 - 外食
ω6:ω3=50:1 - 旧石器時代
ω6:ω3=1:1
こうして見ると旧石器時代の食事がいかにバランスがとれているのが分かります。
その裏付けとなる論文が以下のツイートです。
#金森式 始めるきっかけとなった論文
約1ヶ月歯を磨かない旧石器時代食だけで暮らす検証。
OK: 肉、魚、ナッツ類
NG: 穀物、イモ類、乳製品実験の結果、糖質を摂らなかっただけで歯茎からの出血が減り、歯周ポケット、口内環境が改善。金森先生も試して30kg以上減量🥳https://t.co/s8ZhbvHrL4
— ジョージ@金森式筋トレブロガー (@orpelas) July 28, 2021
食事だけでオメガ3の不足分をカバーするには限界があるので、サプリで補うという方法もあります。
3脂肪酸の不足
脂肪酸の不足とは
脂質が体内に吸収され脂肪酸へ変化する過程で不足している栄養素のことを言います。
ここを理解するのはホント難しいですが、金森式ダイエットの肝なので頑張りましょう。
まず食べ物が体内に入って消化吸収される「エネルギー代謝のメカニズム」について見てみましょう。
エネルギーが代謝されるメカニズムとは?
人の身体を動かすエネルギーは、大きく分けて3つ経路があります。
- 脂質
- タンパク質
- 糖質
この3つのどの経路からでも行き着く先は、ミトコンドリアの中で「アセチルCoA」という物質に変化します。
食べ物は最終的に細胞内のミトコンドリアで「アセチルCoA」という物質に変化するとは、人間の身体はホント神秘的です。
金森式ダイエットでケトン体になると、脂質経路(上記図の一番左)になります。
そうすると、脂質が体内に吸収されると脂肪酸へ変化し、その後ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸と反応して「アセチルCoA」が生成されます。
ここがポイント
「糖質をほとんど摂っていないのに体重が落ちない」理由の一つは、このビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸などが不足しエネルギー代謝がうまく回っていないと言えます。
「アセチルCoA」で終わらないのがスゴイところです。
もう一度、上記図の中段にある「アセチルCoA」に戻って下さい。
アセチルCoAへ変化
脂肪酸がアセチルCoAへ変化します。
TAC回路で代謝
アセチルCoAがTAC回路で代謝します。
ATPエネルギーへ
そこから、電子伝達系がATPというエネルギーを作ります。
最も肝心なことは、すべてのステップでビタミンやナイアシン、鉄分などのミネラルが「ひとつでも」欠けると次にすすめないということです。
なので、脂肪酸の不足が解消したとしても、その先の段階で必要な栄養分が不足であればアセチルCoAにはなれません。
エネルギーの代謝に必要なビタミン、ミネラルがひとつでも欠けた場合は、いくら食事に気を使って断糖しても効果がないのはこれらの理由からです。
4β酸化に体質改善
β酸化に体質改善出来てないとは、断糖高脂質食に改善されていないということ。
金森式ダイエットでは、最初にケトジェニックになることからスタートします。
ケトジェニック=糖質制限から断糖高脂質食へ食事を改善しないとβ酸化に体質改善が出来ません。
断糖高脂質をはじめて筋肉が落ちたと感じている人は「糖新生」により痩せたことになります。
糖新生とは
糖新生とは、体内で脂質、アミノ酸を材料として糖を生成することです。
筋肉が落ちる
このアミノ酸=筋肉なので、糖新生により痩せると筋肉が落ちます。
基礎代謝が落ちる
筋肉が落ちると基礎代謝が落ちて、リバンドしやすくなります。
この辺りの違いを金森先生のツイートから引用します。
【断糖高脂質とスーパー糖質制限の違い】
断糖で解糖系が動かずアセチルCoAを作るピルビン酸がない
→糖新生筋肉から取り出したアミノ酸
脂肪から取り出したグリセロール
等を使う
=筋肉量が減る断糖+高脂質だと脂肪酸のβ酸化でアセチルCoAが作られこれがエネルギー源だから筋肉は減らない pic.twitter.com/6lyb1SEHcW
— 金森重樹@ダイエットonlineサロン (@ShigekiKanamori) June 1, 2020
【断糖高脂質とスーパー糖質制限の違い】
- 断糖で解糖系が動かずアセチルCoAを作るピルビン酸がない
→糖新生 - 筋肉から取り出したアミノ酸
- 脂肪から取り出したグリセロール
等を使う=筋肉量が減る - 断糖+高脂質だと脂肪酸のβ酸化でアセチルCoAが作られこれがエネルギー源だから筋肉は減らない。
断糖高脂質食では、脂肪酸の代謝経路であるβ酸化によって痩せるので、筋肉量は落ちません。
糖質制限と断糖高脂質食では作用機序が全く違います。
5サプリで代謝改善
エネルギー代謝によって生まれる回路が、ビタミンやミネラル不足によってうまく回らない。
人はもともと骨髄を主食としていました。
それを骨を食べなくなったからマグネシウムが不足して便秘にもなるし、諸々の疾患にかかる。
擬似的に骨髄をたべていた時代と似通った栄養を摂ろうとするからサプリが必要になってくる(ガチ速P142)。
だから、現代人はサプリメントによって必要なビタミン類、ミネラルをしっかりと補給する必要があります。
どのビタミンやミネラルをどれくらい摂ればいいのか?
人によって千差万別ですが、その中でも誰もが必要ものがあります。
- ビタミンB群(ビタミンB1,B2,B6,B12)
- ビタミンC
- ナイアシン
- 鉄
- マグネシウム
これらのサプリが基本です。
先ほど「脂肪酸の不足」でも説明しましたが、エネルギーの代謝に必要なビタミン、ミネラルがひとつでも欠けたら効果がありません。
だからこそ、サプリで必要なビタミン類、ミネラルをしっかりと補給する必要があります。
6野菜食べてないか?
野菜は3つのポイントで気をつけないといけません。
- ヒトの消化構造は野菜に対応してない
- 植物毒の影響
- タンパク質の不足
まず、ヒトの消化構造から見てみましょう。
step
1ヒトの消化構造
ヒトの消化構造についての金森先生のツイートを引用させて頂きます。
1ヒトの体長対腸で一目瞭然だけど消化管構造は基本的に肉食で野菜に対応していない
2手と口連合仮説でも肉食
3ケセム洞窟から2019年骨髄主食を裏付ける物証がでた
ヒトが適応している消化管に反する菜食をしていれば
ガスが出たり
便秘になるよお座敷かかってこれからモデルさんとお茶です😊 pic.twitter.com/S9SmOpuUip
— 金森重樹@ダイエットonlineサロン (@ShigekiKanamori) October 30, 2020
- ヒトの消化管構造は肉食で野菜に対応してない
- 手と口連合仮説でも肉食
- ケセム洞窟から骨髄主食を裏付ける物証がでた
馬、牛、羊などの草食動物の腸の長さに比べてヒトの腸の長さは半分以下です。
どちらかと言えば、ライオンよりちょっとだけ長いくらいです。
step
2植物毒の影響
なぜ植物毒があるかというと、植物は動物と違って自ら逃げることができない。
なので、植物毒によって捕食者が弱る戦略で防御しています。
具体的には、大豆などに含まれるフィチン酸はサプリを摂っても、吸収を阻害します。
基本的に野菜は植物毒の問題があって体に悪いです。
step
3野菜過多による脂肪肝
野菜ばっかり食べているとタンパク質不足がちになり中性脂肪を全身に運べなくなってしまいます。
その結果、内臓に脂肪が沈着して、非アルコール性脂肪肝になってしまいます。
「野菜でビタミンを摂る」という野菜信仰は根深いので野菜については、まず、3つの弊害があるという認識を持っことが大切です。
最後は、簡単だけど一番奥が深い睡眠についてです。
7睡眠7時間の確保
10年後「死亡率」が最も低い睡眠時間は「1日睡眠7時間」です。
1日睡眠7時間についてのツイートです。
#金森式 10年後「死亡率」が最も低い睡眠時間は?
6年間の睡眠時間と死亡率の関係を追跡調査。最も死亡率が低いのが7時間睡眠。睡眠時間が3時間睡眠の場合、死亡率は1.3倍UP。長い人も死亡率が上がっている。睡眠時間も「腹八分目」と同じように「1日睡眠7時間」がベストhttps://t.co/8yj4wj3n5g
— ジョージ@筋トレ断糖高脂質ブロガー (@orpelas) January 4, 2021
6年間の睡眠時間と死亡率の関係を追跡調査。
- 最も死亡率が低いのが7時間睡眠。
- 睡眠時間が3時間睡眠の場合、死亡率は1.3倍UP。
- 長い人も死亡率が上がっている。
- 睡眠時間も「腹八分目」と同じように「1日睡眠7時間」がベスト。
ココに注意
睡眠は週末に寝溜めしても解消しない睡眠負債。
なぜなら、1度でも6時間切ると、その分はそのあとどんなに寝だめしても二度と取り戻せないことが分かってます。
メモ
MSG(グルタミン酸ナトリウム)とは、旨味成分でインスタント味噌汁や鍋の素や「アミノ酸等」と表記されている加工肉などに該当します。
MSG自体が直接炎症を起こし肥満を誘発します。
まとめ
最後に『金森式ダイエット痩せない7つ原因とは?!』まとめです。
7つの痩せない原因のおさらいです。
- 添加物による炎症
- オメガバランス
- 脂肪酸の不足
- β酸化に体質改善
- サプリで代謝改善
- 野菜食べてないか
- 睡眠7時間の確保
1.の炎症ですが、身体に炎症が起きると炎症を抑えるために抗酸化物質が使われて脂肪を燃やすのに必要な抗酸化物質が足りなくなります。
外食した時にMSGなどのうまみ成分が入っている場合があるので気をつけましょう。
2.のオメガバランスを良くするにはできるだけ自炊をして不足分はサプリで補いましょう。
3.の脂肪酸の不足は、エネルギーの代謝に必要なビタミン、ミネラルがひとつでも欠けても、いくら断糖しても効果がないの気をつけましょう。
きっちり断糖高脂質食にしないとβ酸化に体質改善出来ません。
糖新生のままだと筋肉量が落ちてリバンドしやすいので気をつけましょう。
6.の野菜はほどほどにして、寝溜めはできないのできっちり7時間睡眠を心がけましょう。
この中で個人的には、7時間の睡眠時間の確保が一番難しかったです。
「千里の道も一歩から」一緒に頑張りましょう!